大野も、色々ほしいよね
大野が生まれる
赦しませんよ。
大野さんは翔さん・・あなただけのものじゃないんですからね?
ワタシにだって、応援してくれる人はいるんです。
翔さんに負けるな!って。
そもそもね・・・いつも人のことカモフラージュに使っておいて・・
いざ!となると、翔さんのところに逃げ込むなんてね。
あんまりじゃないですか?
だから・・・今夜こそは!
大野さん!待っててくださいね!
ワタシが・・・今夜こそ!いただきますよ?
楽屋でボーっと翔さんを待ってる大野さんを、口車に乗せて連れ出す。
こうなったら、翔さんに見つかる前に!
どっか・・空き部屋にしけ込んで・・
既成事実を作ってしまえば!
「ねえ?ニノ?翔くん、どこで待ってるって?」
えぇ・・・口車も結局、翔さんの名前を出さないと効かなかったんです!
もう、へんなところで頑固なんですから!
翔さんの言いつけをそこまでして、守らなくったって!
「はい、こちらの部屋です!」
さっきまでいた、嵐で使っていた楽屋よりも一回り小さい部屋。
畳敷の和室タイプ。
人に見られる前に、入らないと!
人の気配を通路の向こうに感じて、慌てて大野さんを部屋に押し込んだ。
ふぅ・・・安堵の息を漏らしていると、大野さんが不思議そうに見る。
さて・・・大野さんをワタシのものにするには・・・
「大野さん・・・翔さんがね・・・準備しといて、って」
「え?」
心なしか、耳が赤らんできてますね?
「ここの部屋はシャワーが使えますから。
汗流して・・ってことなんじゃ?
ほら!お手伝いしますから!
脱ぎましょう?」
大野さんの衣装のボタンを外そうと、手をかけた。
「いや・・できるから!ってか。
ホントに翔くんがそんなこと・・言ってた??」
翔さんが、って言えば素直に聞くかと思ったのに。
案外、疑り深い。
翔さんに見つかる前に・・・と考えると、時間が勝負!
こうなったら、直球の短期決戦!
誰もが褒めてくれるキメ顔を作った。
「翔さんとだと・・・・男になれないでしょ?
あなたを、男にしてあげてもいいですよ?」
「はぁ?」
大野さんの手と掴んで、じぶんの首筋にあてた。
片手でシャツのボタンを外しながら、大野さんの手を首筋から肩へ滑らす。
シャツが肩から落ちて、肘のあたりにくしゃっとたまる。
「ね??ワタシの肌・・綺麗でしょ?
白くて、モチっとして、手触りもいいんですよ?
しっとりしてて、吸い付くような肌なんですから。
触って・・みたくありませんか?」
大野さんにズイッと近づく。
肩に当ててる大野さんの手が汗ばんでる。
緊張してる?
それでも・・突き放すことはしない。
戸惑ったように眉が下がる。
「たまには・・男に・・・なりたいですよね?
ね じ 込 ん で、突 き 上 げ て。
わ め い て、喘 ぐ の を、思 う 存 分 な ぶ っ て。
ね?思い出して・・・みてください?
翔さんに・・抱 か れ る よ う に なる前。
あなた・・・男・・・だったでしょ?」
大野さんの手が、ワタシの肩から、背中へと滑り落ちて。
裸の腰を包む。
ワタシが誘導しなくても・・やり方・・知ってますよね?
ぐいっと近づくと、ぴくっと手が動く。
それでも手は離れないし、後ずさることもない。
大野さんのシャツのボタンを一つ一つ外していく。
ワタシとは色の違う肌が表れる。
ズボンのボタンも外して。
前をくつろげる。
耳に触れるか触れないか。
耳元に口を寄せると・・・・
赤い耳たぶの熱を感じる。
「・・・いい思い・・・させてあげますよ?」
下着の上から おおのさん を触ってみる。
・・・立派。
スリスリっとすると、ムクッと擡げる気配。
「ちょっ!待てって!」
あ・・素に戻った。
チッ!
「いいから!脱 ぎ な さ いって!
パンツ脱いだら、すぐにた た せ て あ げ る から!
ワタシ、うまいんですよ!」
ゴムを引っ張って、勢いで引き下げようとするワタシと。
それを阻止しようとする大野さんと。
攻防戦が繰り広げられた。
ウエストが広げられたズボンに足を取られて、すっ転んだ!
チャンス!!
思いっきりパンツのゴムを引っ張る!
「こらっ!やめろって!」
お?ちょっと元気なのは、初めて見ましたけど。
かなりご立派!
「痛いことしませんから!
どっちかったら、気持ちいいことですから!!」
布切れ一枚。
それで守られてるモノをめぐる攻防戦がしばらく続いた。
パンツのゴムを二人で掴んだまま睨み合った。
その時。
ガチャ。
ドアの開く音がした。
☆★
続きは → のところへ!山の日になってから!