大野の情報ニュース満載♪本命のグッズがあるかも♪
『忍びの国』
皆さんが、これからもずっと笑顔ですごせますように では
大野を通販でらくらくお取りよせ
大宮さんのBLのお話です。
苦手な方はご注意を///。
?* ?* ?* ?* ?* ?* ?*
「俺・・・本気なんだけど。」
「・・・。」
「マジだし。」
「・・・。」
「ねぇ・・・ノンケじゃダメなの?」
ノンケ・・・と言う言葉を聞いて。
ちらっと俺を見たニノ。
その顔は。
やっぱり涼しげで。
思いが読み取れなかった。
「大野さん・・・女性好きですよね。」
「・・・好きって言うか・・・。」
「いいんです・・・それ当たり前ですから。」
「・・・。」
「多分・・・きっと・・・気の迷いなんですよ・・・僕を好きって言うのは。」
「・・・。」
ほらまた。
軽く笑っているのに。
その笑顔が嘘に見える。
「ノンケの人はみんな・・・」
「そんな事ない・・・気の迷いなんかじゃないよ。」
「・・・。」
「俺をさ・・・誰と一緒にしてるの?」
「・・・。」
言いながら。
胸が痛む。
誰かと一緒にしてるなら。
そいつを思い出してほしくはないから。
って言うか。
だんだん切なくなってくる。
どうして。
思いが伝わらないんだろう。
ニノが・・・ちらっと俺を見て。
多分暑いから・・・無意識なんだと思うけど。
首元に・・・指を入れ。
ネクタイを緩めたから。
滑らかな首筋が見えた。
その白さに。
鼓動が跳ね上がる。
すれ違う浴衣の女性のうなじよりも。
ニノのネクタイの首筋の方に欲情する。
それってさ。
下心満載かもしれないけど。
でも・・・大事な事・・・だと思うんだよ。
体も正直なんだよ・・・きっと。
もう俺。
ニノしか見えてないんだよ。
「俺・・・ノンケかもしれない・・・けど・・・。」
「・・・。」
「でも・・・俺は・・・俺・・・だし。」
「・・・。」
ニノのその艶やかな首筋から目が離せなくて。
ゴクンと生唾を飲み込んでしまった。
簡単な感情で言ってるんじゃないのに。
はだけた素肌が邪魔する。
どうしてもっと。
気の利いた言葉が言えないんだろう。
さっきから俺。
言えば言うほど・・・軽いヤツみたいで。
言葉に意味がなさすぎて。
なんか・・・どんどん空回りしていく。
こんな時。
ホントはどう言えばいいんだろう。
ニノの返事を聞く前に。
コンビニについてしまって。
俺達は無言のまま中に入った。
陳列棚から・・・おつまみを少し手に取り。
ビールを人数分手に取り。
カゴに入れるから。
俺はそのカゴを持った。
そして・・・ニノが。
ソフトドリンクのところに向かうから。
その後について行く。
そこで・・・ニノは麦茶を二本ほど取った。
そしてそれをカゴにいれると。
すっと・・・ニノが。
その隣のケースにあった。
メッツコーラを手に取った。
「あ・・・これ。」
「・・・。」
「大野さんの好きなヤツだ。」
まるで。
独り言のように。
言葉をこぼすニノ。
大事そうに。
その・・・メッツコーラに。
両手でそっと触れ。
すーっと。
ラベルに指を這わせた。
滴で。
ニノの指先がきらっと光る。
穏やかな顔。
そんな横顔を・・・見つめる。
一瞬・・・店内の音楽が途切れ。
しん・・・となる。
耳からの情報がなくなり。
目の前のニノが。
俺のすべてになる。
横顔がキレイで。
優しい目をしている。
そんなニノを見て。
思った。
さっきは。
想像していたニノと違う・・・と思ったけど・・・でも。
今はわかる。
違わないって。
想像していた通りのニノだって・・・わかる。
言葉じゃなくて。
自分の目を信じてみる。
今目の前のニノは。
纏う空気が柔らかい。
声も・・・甘い。
うん・・・そうだ。
本当のニノは。
やっぱり思っていた通りのニノだ・・・と気づく。
優しくて。
何でも受け入れてくれそうで・・・。
って言うかもう。
どんなニノだって。
俺は好きなんだ・・・と。
そう気づいた。
どっちでもかまわない。
混ざっててもいい。
何でもいい。
何だってもういい。
そんなことに気づいた・・・ら。
急に。
好き・・・の思いが溢れて。
溺れそうになった。
胸が苦しい。
ニノは俺の。
本当に本当の運命の人なんだって。
そんな・・・普通なら恥ずかしいかもしれないことを。
今。
真剣に思って。
絶対にあきらめちゃいけない・・・と。
誓った。
それは。
俺のためでもあり。
ニノのためでもある・・・なんて。
そんな自惚れまで沸き起こる。
つづく
.
?* ?* ?* ?* ?* ?* ?*
作者のナツコです。
読んでくださって、ありがとうございました。
お話はまだまだ続きます。
毎日0時8時16時に更新の予定でございます。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪
.