20世紀の残りはホコがおもしろくする
明日はお墓参り
ホコモモラの
ジェントル!ホコ
公開時にぜひ観たいと思っていたのに、
見逃していた映画。
テレビで放送されたので小躍りして録画して、
夫婦でまったり鑑賞しました。
インドのホテルに様々な事情を抱えた老人7人が長期滞在する群像劇。
誰もが独特の好奇心を抱く国「インド」の色彩豊かな風景をバックに、
酸いも甘いも噛み分けた老人たちが味わい深い交流を繰り広げ、
混沌としたインドスパイスと上品なイギリステイストが化学反応を起こした「オシャレ映画に違いない」。
私に限らずそんな風なイメージだと思います。
実際その通りでした。
期待は裏切られることなく・・・
というより私は期待以上に楽しめました
インドへは到着する前から波乱の展開で、
すでにワクワク
前半7人のイギリスでの暮らしぶりが人物紹介として、
それぞれ登場するのですが、
個性豊かかつ、
一筋縄でいかない曲者ばかりで笑えます。
こんな7人が、
別天地インドの、
それもネットで「老人向けの素敵なホテル」という広告をみて、
その実「つぶれかけのホコリまみれのホテル」に集結してしまうのですから、
一波乱も二波乱も繰り広げるのは必然です(笑)
一見上品なテイストの映画に見せかけといて、
結構下品な下ネタテイストもてんこ盛りで、
割と下品に笑えます
私的には一番のツボは、
老人たちではなく若きホテル支配人
彼はホテル経営の才覚はイマイチっぽいのですが、
暑苦しいまでの情熱が「インドっぽさ全開」
前半に老人たちの「インドの素敵ホテル」という期待が裏切られての、
クレーム炸裂シーンがあります。
そのクレームに対しての「情熱一本やり」のヘンテコな切り返しが、
かみ合わな過ぎて、
抱腹絶倒の爆笑ものでした
ちなみに彼のどこか経営センスがイマイチってのが、
物語上かなり重要な伏線なのです。
彼のその欠如した部分を、
うまく補う形で、
一人の老人が、
目覚ましいまでの自己変革、
自己再生していく姿は、
とても感動的でした。
それともちろん忘れてはならない、
インドの色彩豊かな濃厚な世界観の魅力ですね。
人生は奇跡の連続で、
思いがけない偶然で想像つかない展開をみせるもの。
楽しくて勇気がもらえる映画でしたね。
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