ベルサイユの大野

今週は出資馬２３頭が出走します。

【ぐりぐり君の見解】
◎…首位争い、馬券でも軸
○…勝ち切れないかもしれないが馬券圏内有力
▲…上手く乗れればｏｒ展開嵌れば上位争いも
△…入着(５着以内)候補、乗り方次第ではそれ以上も
×…馬券は静観、入着に期待

8月12日(土)　１２頭  
ロードトレジャー 新潟1R ２歳未勝利 芝1800ｍ M.デムーロ 10:10　○
モノドラマ 新潟1R ２歳未勝利 芝1800ｍ 丸田恭介 10:10　▲
パールズシャイン 小倉4R ３歳未勝利(牝) 芝2000ｍ 川田将雅 11:30　▲
マイネルヴァッサー 新潟4R ３歳上障害未勝利 芝2850ｍ 山本康志 11:40　▲
キラーコンテンツ 小倉6R ３歳未勝利 芝1200ｍ 浜中俊 12:50　○
レッドアランダ 札幌6R ３歳未勝利 芝2000ｍ C.ルメール 12:40　◎
コンフォルツァ 札幌6R ３歳未勝利 芝2000ｍ 黛弘人 12:40　×
ハートオブスワロー 新潟9R 糸魚川特別 芝2000ｍ 吉田豊 14:35　△
クイックモーション 新潟9R 糸魚川特別 芝2000ｍ 内田博幸 14:35　▲
フロムマイハート 小倉10R 宮崎特別 芝2000ｍ 高倉稜 15:00　◎
レッドアヴァンセ 新潟10R 三面川特別(牝) 芝1800ｍ M.デムーロ 15:10　◎
パブロ 新潟12R ３歳上５００万下 ダート1200ｍ 津村明秀 16:30　×

8月13日(日) 　１１頭  
イノセントデイズ 札幌3R ３歳未勝利(牝) 芝1200ｍ 荻野琢真 10:50　△
マルムーティエ 札幌3R ３歳未勝利(牝) 芝1200ｍ 幸英明 10:50　×
イルーシヴハピネス 小倉3R ３歳未勝利(牝) 芝1200ｍ 和田竜二 11:00　△
レッドオリアナ 新潟3R ３歳未勝利 芝1800ｍ 大野拓弥 11:10　▲
レッドカイラス 新潟3R ３歳未勝利 芝1800ｍ 木幡育也 11:10　△
アストロノート 小倉6R ３歳未勝利 芝2000ｍ 松山弘平 12:50　○
レヴェンスホール 小倉6R ３歳未勝利 芝2000ｍ 川又賢治 12:50　×
レジメンタル 札幌7R ３歳上５００万下 ダート1700ｍ 幸英明 13:10　△
レッドアルカナ 新潟7R ３歳上５００万下(牝) 芝1800ｍ 蛯名正義 13:30　○
シンシアズブレス 札幌8R ３歳上５００万下(牝) 芝1500ｍ 松田大作 13:40　○
オーサムレジェンド 新潟9R 麒麟山特別 ダート1800ｍ 伊藤工真 14:35　×

今週も大量出走ですね。
牝馬が12頭出ます。フロムマイハート、レッドアヴァンセなど有力馬がいます。
タイトルに書いた「夏は牝馬が強い」というのはデータ的にも当たってるようです。小柄な牝馬は牡馬に比べてバテにくい、夏競馬は平たんでパワーを求められないコースが多いなどいくつか理由があります。
あと、「夏は芦毛」「夏は格より調子」「夏場の馬体増は買い」などの格言もあるようです。

馬券の参考にもなりそうですね！

3歳未勝利戦が12レースあります。
レッドアランダ、アストロノート、キラーコンテンツとかチャンスだと思うので決めてもらいたいです。
パールズシャインは昨年12月以来のレース。ケガで休養してました。能力的にはこのクラスにいる馬じゃないと思うので久々ですが好走してほしいです。
初出走の馬が3頭います。イノセントデイズ、レッドオリアナ、レッドカイラス。既走馬相手ですが素質はあるのでいいところを見せてほしいな。
未勝利戦も終盤に差し掛かっていてどの馬ももう後がないのでほんと頑張ってもらいたいです！！

今週は競馬場には行きません。
明日から北海道に行ってきます。サマーセールの下見と出資馬の見学をしてきます。
再来週はサマーセールで、その次の週はキャロットのツアーです。なので今月は北海道には毎週のように行きます。
夏の暑さに負けないよう頑張っていきたいと思います(^ω^)

食事の前、レストランの前で・・・さっきの黒猫を見かけた。
抱っこしている男性の顔に猫パンチ。
・・・痛そう。
飼い主かな・・・？
飼い主がみつかったのなら、よかった。
食事が終わった後、花火大会らしく屋台がでているイベント会場を散策する。
同じ顔のこどもが３人。
３つ子？
思わず二度見した。
足元をふわふわしたものが通り過ぎる。
一瞬さっきの猫かと思ったけど・・・。
・・・リス？
いや・・・リスはさすがにいないだろう。
俺・・・疲れてるのかな・・・。

「翔さん・・・？翔さんでしょ・・・？」
翔君が上品なご婦人に声をかけられた。
「ああ・・・」
翔君は一瞬、面倒そうに眉をよせたものの、それに気づかせることなく営業モードの笑顔になる。
「お久しぶりです」
どこからどうみても・・・好青年だ。
「本当に久しぶり。お父様は元気・・・？」
「ええ・・・元気です」
社交辞令の挨拶の後、ご婦人が、誰・・・？とでもいいたげな視線を俺によこす。
翔君の隣にこんなオジサンがいたら・・・そりゃ誰？ってなるだろうし・・・。
紹介される肩書を持たない俺としては・・・なんだかいたたまれなくて・・・。
翔君が俺の肩を引き寄せてなにか言いかけたけど・・・。
ご婦人に小さく会釈して・・・。
「あ・・・智君・・・ちょっと・・・」
呼び止める翔君の声に気づかないふりをして、それからその場を離れた。

すっかり静けさを取り戻したデッキ。
あのふたり・・・仲直りできたのかな・・・？
日はずいぶん落ちて・・・頬を撫でる塩風も幾分涼しいものになっていた。
「大野君・・・？」
ふいに名前を呼ばれて・・・。
こんなところに俺を知っているひとなんているはずがない・・・と思いつつ、徐に振り返る。
その瞬間・・・セピア色の記憶にぱっと色が戻った気がした。
「大野君でしょ・・・？」
目の前の女性は、記憶の中のその人よりも、年齢を重ねてはいたけれど・・・。
それでも・・・俺を呼ぶ声も、ふふって楽しそうに笑う声にも・・・確かに聞き覚えがあった。
「久しぶり・・・元気だった？」
「ああ・・・うん・・・元気・・・」
さっきの同窓会の人達と同じような会話だ・・・と思う。
まあ・・・同窓会みたいなものだ。
ふたりだけの・・・。
「大野君・・・全然変わってないね・・・？」
そんなことないだろう・・・って思う。
あれからもう何年もたっている。
ずいぶん年を取った自覚はあった。
社交辞令・・・真に受けてはいけないやつだ。
「変わってない・・・すぐにわかったから・・・」
「俺も・・・わかったよ・・・」
これは本当。
セピア色の記憶はすっかり色を取り戻していた。
「そう・・・？」
目の前の女性は、驚いたようにぱっと目を見開くと嬉しそうに笑う。
今会っても・・・わからない・・・って思ってた。
でも意外と・・・わかるもんなんだな。
でも・・・こんなところで会うなんて・・・。
なんだかきつねにつままれたみたいだ。
「結婚記念日のお祝いにね、奮発して・・・主人が連れて来てくれたの・・・」
そう言って嬉しそうに微笑む彼女の左手には指輪が輝いていた。
「ああ・・・結婚してるんだ・・・」
そりゃそうだよな。
してておかしくない年齢だ。
「大野君は・・・？」
屈託なく聞く彼女に
「俺は・・・」
言いよどむ。
「してない・・・・・・ううん・・・しない、かな・・・」
しないんじゃなくて・・・できないんだ・・・。
「そうなんだ・・・」
「・・・うん」
自然と視線は足元に落ちた。
翔君とは結婚できないから・・・。
恋人だけど・・・夫婦にはなれない。
そんな俺で・・・本当に翔君はいいのかな・・・。
翔君の家族は・・・。
何度も自問自答してきたけど・・・いまだに答えが出ないまま、翔君と翔君の家族の優しさに甘えていた。
「そっか・・・でも・・・さっきいっしょにいたひと・・・大野君の恋人でしょ・・・？」
彼女がなんでもないことのように言うから
「え・・・？」
吃驚して顔をあげた。
「すっごく優しい目で・・・大野君のこと見てたから・・・」
「すっごく優しい目・・・？」
翔君の眼差しを思い出す。
そう・・・翔君はいつだって・・・。
・・・っていつそれを見てたんだ？
「うん・・・それで・・・」
言いながら、俺の後ろに目をやって、彼女はくすっと笑う。
「今は・・・心配そうに見てる」
「え・・・？」
吃驚して振り返ると・・・彼女が言った通り、翔君が心配そうにこちらを見ていた。