日本から「大野」が消える日
大「あ、ふっ、ん…」
大野さんの顔を自分の方に向け、荒々しく唇を重ねた…
大「ぁ、じゅ、ん…」
松「智…」
徐々に濃厚になっていく2人のキス。
その合間もJの目は俺を捕らえたまま…
まるで俺を挑発するかのように…
そんなJに俺は…
怒りを覚えた…
何でかなんてわからない。
腹立たしくて…
憎くて…
悔しくて…
嫉妬に似た感情が…
俺の心を支配した…
大野 新しい世界を創る。
タイトル
〝とくべつ〟な〝ありがとう〟?
ねえねえ、あのね?
うちの大野さんさ。
まだ、わかんないの。
俺が作った歌、いろいろあるんだけど、
1992*4##111
この曲ね?
今はスマホが主流だから、普段本とか読まないあなたには、ますますもって意味不明みたいで。
だけど、好き、って言ってくれる。
この曲聴くと、国立思い出すねえって。
他にも、夏の曲はたくさんあるのに。
「ふぉ!わかったぁ!!」
先日の収録で、俺が、バレバレの格好でコンビニから出てきたことを翔さんから突っ込まれて、以来、俺に帽子を目深に被るように、知らない人には絶対ついて行かないように、なんて子どもに言い聞かすみたいに、プンプン怒ってた大野さんが、静かになったから、俺はてっきり、釣り情報でも見てんのかと思って、気持ちよく乾いた洗濯物をラグの上で畳んでいた。
「わかったぁ!そうかぁ!!」
嬉しそうに声を上げた大野さんを、ちょっとびっくりした顔で俺は見つめた。
手には、乾いたばかりの大野さんのトランクス(笑)。
「何よ、大きな声だして。」
その、ちょっと着古した感満載のトランクスを畳んでたら、大野さんが飛びついてきた。
瞬間、ばらっとばらまかれた洗濯物。
「ちょっと!ぶつかんないでよ、畳んだばっかなのに!」
「そうか、この曲は、おいらとお前の歌だと思ってたけど、そうか、お前、本当に照れくさかったんだなぁ。」
俺の抗議なんて全然耳に入らない大野さんは、んふふ、って俺の首筋に顔を埋めて笑う。
「は!?」
「あれ!あの、暗号の意味!わかったぞ!」
かわいーなぁ、ニノはぁ。
そう続けて、そのまま俺をラグの上に押し倒した。
んんん?
わかんなくて、しばらく考えて、そして、気づいたんだ。
ああ、あの時作った曲なんだって。
「…てかさ、今頃?何年かかってんの。」
呆れて聞き返すと、俺の両手首を掴んだ大野さんが俺の上にいて。
「ググる、っていうの?あれ、覚えたんだ。でさ、あのタイトル、頑張って入れてみた。」
「それ、自分で見つけてないじゃん。」
「いーの。すげぇスッキリした!てか、ニノ大好き!!」
身動きできない俺に、上から俺を見下ろす大野さんの、それこそ子どもみたいな笑顔があった。
「…わかっちゃったか。」
やっぱり照れくさくて、俺はボソッと言って顔をちょっと右に向けた。
♪君の笑顔が何よりの答えだから。
解読出来たんだ。だったならば、
最後にもう一つ伝えたい事、それは…♪
「誰よりもあなたを愛してる。」
たどり着いたら、言おうと思ってた言葉は、やっと俺から大野さんへ伝えられた。
大野さんは、その言葉を聞くと瞬時にすごく真剣な顔になった。
そして、
「いつも、〝ありがとう〟。おいらにとって、ニノは他の誰にも追いつけない〝とくべつ〟だから。いつだって。」
そんな、真剣な顔して言わないで。
胸がドキドキとうるさく音を立てるから。
だけど、こんな真剣な顔も、さっきの笑顔も、仕事してる顔も、何かの役に入ってる顔も、5人での収録で、安心して俺と寄りかかりあってるあなたも、好き、全部が大好きだから。
「キス、する?」
俺は、確認したくなって、キスをねだる。
「んふふ、いくらでも。」
そう言うと、そっと瞳を閉じて近づいて来る大野さんの長い睫毛を見ていた。
そして、唇と唇が重なった瞬間、俺たちの想いは、これからも、何一つ変わらないんだと確信させてくれた。
ありがとう、とくべつな人。
そう、素直に言えればいいのに。
「バラケた洗濯物、一緒に畳んでよ?」
口から出てきた言葉にも、あなたは、ちゅ、と再び唇を重ねてくれたんだ。
…必死になって探す君は、とっても可愛かったよ、大野さん。
おしまい。
☆大宮食堂さん☆
☆りみたん*さん☆
今回も、楽しい嵐さん祭り、本当にありがとうございましたm(_ _)m
なんか、文章力がもっと欲しい!と切実に思った、というか、ギリギリ間に合って本当にホッとしています!!
またの企画を、楽しみに待ってます
(*・ω・*)wkwk
大宮さん、大好きだーーー!!!
史緒でした ?
……ところで、この曲は夏に使って大丈夫だったのかな(笑)