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ボクシングの有名店など特集、やっぱり個性的な逸品しか欲しくないですよね

ボクシング

ボクシングの最新情報を発信、最新トレンドや注目アイテムをご紹介

カラッと乾いた爽やかな暑さの日曜日でした
昨日までバイトが4連勤だったので平和に過ごしたいところでしたが…
亭主殿と休みが重なりました
彼は…昨日、愛するみつばちちゃんにまぶたの上を刺されたのですが…
一晩経って、朝起きてきたら…顔の半分が5倍くらいに腫れ上がって、そりゃーもうスゴイ顔になっていました
本人は…「ボクシングの試合を戦い終えたボクサーみたいだなぁ…」
…などと呑気な事を申していましたが…
どう見ても…鬼嫁には「古井戸に落ちて…無念で現れたお化け」にしか見えません
明日…職場にこの顔で出勤すると思うと、とても心配です
・・・職場の皆さまの事が…
「決して一人では見ないで下さい」
・・・
我が家をご存知の皆さま…鬼嫁がパンチしたのではないので、どうぞ誤解などされませんように
しばらく…変な顔でご迷惑をおかけいたします
せっかくなので夏の終わりの肝試し…お楽しみ下さいね
そんなことは…どうでもいいのですが
本日のタイトル「ミレービスケットアイス」
休日を美味しいアイスを食べて過ごしました
生協のカタログに載っていたご当地アイスが届いて、楽しみにしていたのです
「ミレービスケットアイス」
高知県の「高知アイス」というアイスメーカーさんと、同じく高知県の「野村煎豆加工店」という製菓メーカーさんのコラボ商品のようです
お菓子として販売されている「ミレービスケット」って…大好きなお菓子なんです
生協のカタログで注文して、いつも手に入れるのですが
素朴で懐かしい味わいのビスケットなんですよ
以前…リアルで辛口評価のブロガーさんが、美味しいと高評価をされていたので、オススメできちゃいます
それが、まるごと2枚トッピングされたこのアイス
見つけて…すぐに飛び付きましたね
ジェラートタイプのサッパリした口溶けのミルク風味のアイスにミレービスケット…一般的なクッキークリームタイプのアイスに比べると、素朴でほっこりした味わいです
優しい気持ちになりますね
もちろん美味しいですが…ミレービスケットはやっぱり…あの食感を楽しみたいと思いました

ボクシングをエコロジーのアプローチで考えて何かいいことあるの?


より続きです。

探偵「さて、第1回のワールド大リーグ戦から東郷の初来日を経て、1960年4月には第2回ワールド大リーグ戦が開催されますね」
先輩「うん。ここからはおれの担当だったから・・・いってみるよ」
探偵「お願いします」
先輩「東郷のブッキングになってから、これまで日本に来なかった、現在にまで語り継がれる強豪レスラーが次々と来襲するようになった。第2回のワールド大リーグ戦の目玉は、かつてのルー・テーズの連勝記録を936でストップさせたタックル王レオ・ノメリーニだ」

探偵「力道山の1年に及ぶ海外武者修行時代のうち黒星3つのうちのひとつをつけたという強豪ですね」

先輩「そうそう。他にはカウボーイ・ボブ・オートンの父親のボブ・オートン、ダン・ミラー、ホンブレ・モンタナ、スタン・リソワスキー、ハンス・ヘルマン、サニー・マイヤース、アンドレのマネージャーを勤めていたこともあるフランク・バロアにルー・キム( )そしてグレート東郷という面々だ」

探偵「ここに力道山、遠藤幸吉、豊登という前回の日本代表に火の玉小僧、吉村道明か加わると」
先輩「そうそう。で、東郷は日系人代表として今度はリーグ戦に参加したんだ。しかし前回とちがって今回は日本人側としての参加だったので初来日のときとは立場が一変したんだよ」
探偵「ブッキングしたメンバーもさることながら、東郷は日本陣営として参加したんですね。でもファイトスタイルはどうだったんですか?ボクが調べた秋の国際試合ではアメリカでの東郷そのままでしたが今度はクリーンファイトに?」
先輩「いや、ファイトスタイルは以前のままなんだよ」
探偵「うーん・・・イメージがつかないなぁ・・・この当時の日本人レスラーは反則なんか絶対やりませんでしたよね。その中に入って東郷のあのファイトスタイルそのままで正統派!?」
先輩「試合では、東郷が外国人レスラーに押されることが多かったようなんだ。でも最後はアメリカで鍛えたあの反則技の数々で反撃に転じるという感じで、これがファンに好まれたらしい」
探偵「耐えて反撃かぁ・・・」
先輩「うん。そのあたりの盛り上げ方はもちろんうまかっただろうけど、身長が167センチしかない東郷が2メートル近い外国人レスラー相手にめいいっぱい腕を伸ばしイスやバケツで攻撃する姿はコミカルでもあり、なにより頑張ってるように見えた。悪どくて目を伏せる反則というよりは、いいぞー!!って感じにお客さんの目には映ったんだろうね」

東郷のバケツ攻撃。見ていると不思議に応援したくなる


探偵「大きな相手に小さな人間が向かって行くのって、自然と応援したくなりますもんね。それに東郷って、なんか憎めない顔してますよ」
先輩「そうなんだよね。本来悪党なのに、どこか愛嬌があるんだよ。これも"力"を持つことができた要因のひとつなんだろうなぁ」
探偵「そうですよね。世の中って、話しやすい、話しづらいありますよね。ものすごい頼みづらいイヤなことを誰かに頼まなきゃならないことがあったとして、この人には頼めるんだけど、この人には頼みづらいってありますよ。逆もしかり」
先輩「そうだね。逆に明らかにイヤなことや断りたいことなのに、この人から頼まれると断りずらいというのもあるね。一見愛嬌あるんだけど、相手に断らせないような空気を持っているというか・・・東郷はそういう面でも長けていたんだろうね」
探偵「そこに虚言も入ってくれば、ほぼ無敵ですよね」
先輩「ははは、そうだな。で、次の来日となったのが61年の 第3回ワールド大リーグ戦だ。このときのメンバーはアイク・アーキンス、ロニー・エチソン、ジム・ライト、ビッグ・ビル・ミラーのミスターX。ヘラクレス・ロメロ・・・そして密林王グレート・アントニオにカール・クラウザーだ」
探偵「グレート・アントニオに、あ~いよいよカール・ゴッチ登場なんですね!!すごい!!」

第3回のリーグ戦出場メンバー。上段中央の力道山のとなりがゴッチ。下段向かって左から2番目が東郷。下駄でなくリングシューズになっている

先輩「日本からは力道山、遠藤幸吉、豊登、吉村道明。グレート東郷は前回と同じく日系代表で参加したが、ここにもうひとり日系代表でハロルド坂田が加わるんだ」
探偵「ハロルド坂田!!ということは日本で東郷ブラザーズが実現したんですか!?」
先輩「実現したのかなぁ・・・当時の雑誌や新聞等の資料が何分入手困難でね。わからないなぁ」
探偵「ざっと56年前ですもんね・・・見てみたいなぁ。それにしても興味がつきません。カール・ゴッチの初来日も歴史的ですが、今なお強烈なインパクトといえば密林王グレート・アントニオですね」
先輩「そうだね。このときは東郷はリーグ戦にも参加したけど、アントニオのマネージャーとして能力を発揮したね。身長190センチ以上、体重200キロ以上という巨漢が初来日一発目、さっそく空港で出迎えたプロレス記者たちを声を張上げながら追い回して度肝を抜かさせた。のち、その怪力で神宮外苑で満員の大型バス3台を引っ張るパフォーマンスを見せ、手の付けられない怪物だ!!とファンの興味を集め大ブームとなった。そして、その上での、なんと言ってもこれだね」

東郷に鎖で繋がれて入場するアントニオ

探偵「もう言うことないですね。アントニオの怪物感を最も表す象徴的シーンですよ」
先輩「実はアントニオは海外ではあまり知られていない無名のレスラーだったらしいんだ。でも日本では東郷や力道山のアイデアで数々のパフォーマンスで強烈なイメージが植え付き、多くの人の興味を向けさせることになり観客動員や視聴率に大きく貢献する結果となったんだ」
探偵「力道山のNWA戦後に低迷してしまったプロレス人気は第1回、第2回で上昇線になり、この第3回で完全回復、いやそれよりも上回ったわけですね」
先輩「晩年まで評価はよくなかったアントニオだったけど、今回に限ってはアントニオ様様だよね」< /div>

探偵「そうですね。ゴッチの技術や強さはプロレスファンなら知ってのとおり本当にすごくて、それこそ現在の格闘技界においてもその評価は高いです。でもまったくプロレスの概念がなかったゼロの状態から力道山のプロレスを知り、それを見てきた当時の人たちが当時ゴッチのスタイルを見たとしても、何が他のレスラーとちがってすごいのか?ジャーマン・スープレックス以外は正直わからなかったと思うんですよ」
先輩「確かにわかりやすかったか?と問えば、そうかもしれないね」
探偵「そこにきて、ものすごいでかくて、なに考えてるかわからなくて、危なくて、とんでもない怪力という・・・誰が見ても単純に"すごい"とわかった方が万人の興味は引きますよね。ここに目をつけてマネージメントした東郷はやっぱりすごいと思うんですよ」

試合が終わっても暴れ制御不能なアントニオに鎖をかけ抑える東郷。数人で押さえつけるその中には若き日の猪木の顔も見える。こうした怪物ぶりに日本中が釘付けとなった

先輩「アントニオは一時期のボブ・サップみたいなものだったんだろうね。さて次は62年の 第4回ワールド大リーグ戦だ。第1回から見てきて最もすごいメンバーがそろったといわれる大会となった。そのメンバーはデューク・ホフマン、マイク・シャープ、ラリー・ヘニング、アーノルド・スコーラン、ミスター・アトミック、バディ・オースチン、フレッド・ブラッシー、ディック・ハットン、そしてルー・テーズだ」
探偵「まずルー・テーズ。そして今現在、名前を出す人はいませんが実はテーズやゴッチより強かったのではないか?といわれるディック・ハットンですね。この時点で超実力派の元NWA世界王者がふたりいるというのがものすごいですが、ここにドリル・ア・ホール・パイルドライバーの"キラー"バディ・オースチンと噛みつき魔、吸血鬼フレッド・ブラッシーという超ヒールもいるのがさらにすごい」
先輩「そこに第1回で人気だったミスター・アトミックにミスター・パーフェクトことカート・ヘニングの父"バイキング"ラリー・ヘニング。そしてこれまたアンドレのマネージャーとして日本にも来ていたアーノルド・スコーランと、豪華なメンツとなったね。そして日本陣営は 力道山、遠藤幸吉、豊登、吉村道明、グレート・東郷。ここに新たに長沢秀幸、土佐の花、大木金太郎と猪木完至、つまりまだ若手だったアントニオ猪木が加わるんだ」
探偵「馬場さんより猪木さんの方がワールド大リーグ戦参加が早かったんですね」
先輩「そう。馬場さんは61年7月から63年3月まで1回目の海外武者修行に行っていたので、このリーグ戦には出ていないんだ。馬場さんも海外で東郷とは関わりがあったんだけど、その話はあとで触れるとして・・・第4回のリーグ戦の話を続けるね」
探偵「はい」
先輩「先にも話したけど、参加メンバーの豪華さで人気度が高まったこの大会だったが、実は第3回まで盛大に開催されてきたワールド大リーグ戦も、このあたりでややマンネリが見られてきたらしいんだ。テレビでは高視聴率だったんだけど興行面では下降してきたようだったんだね。その辺の事情も含めながら話を聞いてもらうと・・・このシリーズは東郷絡みで、それまでなかったような社会を巻き込んだ事件が起きてしまったんだ」
探偵「事件!?」
先輩「そう、老人ショック死事件だ」
探偵「し、ショック死!!どういうことですか!?」
先輩「それは4月27日の神戸市王子体育館にて行われた力道山、豊登、グレート東郷vsルー・テーズ、フレッド・ブラッシー、マイク・シャープという6人タッグマッチだった。この日、テレビが生中継だったこのメインの試合で、ブラッシーは得意の噛みつき攻撃で東郷を大流血に追い込んだんだが・・・」

問題となった神戸市王子体育館での6人タッグ。ブラッシーとテーズが同じコーナーにいるだけでもすごいが・・・

探偵「まさかそれをテレビで観ていた老人が!?」
先輩「そう。このときは・・・元々、流血王や血笑鬼というニックネームがあったくらい東郷の試合は流血試合が多かったので、そこはおなじみではあったんだけれど、偶発的な流血でもなく凶器によるものでもない、それまで日本人がテレビで見てきたプロレスや相撲やボクシングなど格闘技の中で見たこともなかった"噛みつき"という攻撃での大流血だっだから、たまったもんじゃなかった」

背後から?みつかんと迫るブラッシー。このシーンに日本中が恐怖した

探偵「今にしたって、たまったもんじゃないビジョンですよ・・・」
先輩「そうなんだ。それだけでも刺激が強すぎるのに・・・東郷は大流血の中、チョップや頭突きで反撃したらしいんだが、この東郷の反撃のたび額から多量の血が飛び散ったらしいんだよ」

探偵「噛みつかれて大流血。しかしその流血でも向かっていき、血を飛ばしながらの猛反撃。血はリングに咲く花・・・まさに東郷の真骨頂と言いたいところですが、これが事件になってしまったんですね」
先輩「うん。会場の方は興奮度が高くてわりと盛り上がったようなんだが、テレビの前の状況はちがっていた。この試合の翌日の朝日新聞によれば、流血を見て気分が悪くなり亡くなったのは京都府の76歳の女性と愛知県の63歳の男性とある。原因は女性の方がショックによる心臓発作で、男性の方が興奮したため血圧が急上昇し脳出血を起こしたとなっている。男性は元々高血圧気味だったようではあったようだけど死亡するほどではなかったようなので、この流血が引き金になってしまったんだろう」
探偵「しかし先輩の調べた資料によれば、他にも岐阜県の65歳の男性、富山県の71歳の女性、高知県の70歳の女性、山梨県の74歳の男性と・・・プロレス中継を見ているときに異常を訴えて死亡したという事例は6人にも及ぶと!?」
先輩「そうなんだ。実は先の2名が亡くなる前まではプロレスのテレビ中継を見てショック死してしまった人がいるという話は表に出てこなかったんだ。しかしこの事件が明るみになったことで、他の中継を見ていたりして同じ症状に陥り死亡者が出てしまっていたことが他にもあったことがわかったということなんだよ」
探偵「じゃあ、もしかしてこの6人の他にもいたかもしれないと・・・」
先輩「そうだね・・・本人は流血を見てショックを引き起こしたんだけど、周囲が自然死だと認識してしまっていたらわからないだろうからね」
探偵「しかし先輩、これは大事件じゃ
いですか!!東郷はあまりのファイトスタイルから、かつてアメリカでプロレスに関係のない、同じ日系人から非難を受け問題になったことがありましたが、死亡者は出ませんでしたよ。しかしこれは・・・」
先輩「そうなんだ。この3日後、事件を受けて大阪府警は翌月の5月11日の大阪大会のテレビ中継をやめるように勧告した。また18歳未満のお客さんの入場禁止なども同時にしたそうだよ。そして朝日新聞においてはプロレス批判のキャンペーンが早々に展開されプロレス放送の禁止が危ぶまれた他、プロレス放送を認可している当時の郵政省から国会へ危うく問題が飛び火する勢いにまで達したんだ」
探偵「国会にまでですか!?」
先輩「ああ。でも話し合いにより流血時や残虐と思われるシーンは大きく映さないというテレビ局の自粛対策を受け入れ、これより話が大きくなることはなく、なんとか沈静化したんだ」
探偵「しかし、なんでこんなことが・・・」
先輩「実はこのあたりがマンネリ打破の余波だったと考えられる。プロレスはテレビでは高視聴率だったんだけど興行面では下降傾向がやっぱりあったようだったんだ。そこでロサンゼルスからWWA世界ヘビー級を巡ってライバル関係にあった力道山とブラッシーの戦い、当時の日本には概念がなかった“抗争”というものを、このリーグ戦にも盛り込めば話題になり興行面で向上が見られるんじゃないか、というね。そういうのが東郷の計算にはあったようなんだ。この試合は東郷がマッチメイクをしていたらしいからね」

62年3月にロスで行われたWWA世界戦。レスラー同士が抗争するというのは、それまでの日本ではなかった

探偵「そうかぁ・・・東郷にしてみれば前哨戦で自分が捨て石になり、次に続く力道山とブラッシーの戦いをさらに引き立たせようと身を張って繋げたという、そういう感じだったんでしょうね。シングル前の前哨戦確は今なおプロレスでは行われていますから、なんら不思議はありませんよ。重要なことです。しかし・・・」
先輩「うん。一般のマスコミに警察、そして一時期は国会にまで及びかねなかった事件。確かに話題になり世間の注目度も高くなって興行面での向上も見られたが・・・東郷はここまでも計算済みだったんだろうか?」
探偵「ボクは、あり得ると思いますよ。さすがに死亡事故は予想外だったでしょうけど・・・かつて戦争の歴史を煽って全アメリカと全日系人を敵に回してまでプロレスをやっていた男ですからね。何かしら強烈なものを発信する気でいたことは確かだと思います。最初は東郷がどんな人物かわかりませんでしたけど、この辺りまで来るとどんな人物だったのか、少し想像できるようになりましたよ。本当に悪党ですもんね」
先輩「そうだな。リング上のファイトもそうだが、このあたりが大悪党たる由縁なんだろうなぁ・・・」
探偵「でも、東郷いなかったらワールド大リーグ戦はじめ、何人もの強豪レスラーが来日することがなく“幻のレスラー”で終わっていたわけですし、今では当たり前なレスラー同士の“抗争”も日本のプロレス界に存在していなかったかもしれません。東郷は、愛してもその悪を知り、憎みてもその善を知る、ですね」


その5に続きます。

※今回はシリーズ全9回になります。コメント欄は最終回で開きます。よろしくお願いします。

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