シンプルでセンスの良いボクシング練習一覧
神保町シアター追悼企画 映画監督 鈴木清順の世界 より 製作：日活監督：鈴木清順脚本：伊東直八原作：八木保太郎撮影：峰重義美術：中村公彦音楽：奥村一出演：和田浩治 平田大三郎 渡辺美佐子 金子信雄 安部徹 深江章喜 野呂圭介１９６１年１２月１日公開 幼馴染の三井（和田浩治）と下山（野呂圭介）は、プロボクサーになることを夢みて、故郷の小さな島から東京へ出てきました。二人は伊庭組の千田（深江章喜）に誘われ、伊庭組の経営するジムを訪れます。下山はそのまま伊庭組に残ることになりましたが、三井は堅気とは思えぬ雰囲気を感じ取り、その場を立ち去ります。三井はボクシング練習生募集のポスターを目に留め、原口クラブを訪ねます。 オンボロジムには新進気鋭のボクサー飯野（平田大三郎）がいて、スパーリングの相手をさせられた挙句、初心者の三井はサンドバック状態でＫＯされます。原口（金子信雄）の妻・とみ子は、ジムの入会金や月謝も払えそうにない三井の入会に難色を示しますが、原口は三井の熱意にほだされ、住み込みの練習生としてトレーニングすることを認めます。 ある日、愛弟子の飯野が設備のいい大洋拳に移ることになります。原口は飯野の代わりに三井を鍛え上げ、チャンピオンの夢を託そうとします。三井は死に物狂いに練習を重ね、プロボクサーのライセンスを取得。その後、三井の初めての対戦相手は、奇しくも下山に決まります。三井はデビュー戦を夢中で戦い、気がついたときは下山をマットに沈めていました。 日ごとに強くなっていく三井にも、彼がサウスポーであることから、トレーニング方法を巡って、原口と衝突することがありました。下山は三井を慰めるため、夜の歓楽街に誘い、三井は酒に酔った彼を介抱してくれたホステスの芳子（沢道子）といい雰囲気になります。一方、原口のもとを去った飯野の活躍は目ざましく、全日本ウェルター級のチャンピオンに駆け上がっていきます。 そんなある日、下山が飯野を襲ったという記事をみて、三井は警察に駆けつけます。警察署の前には芳子も来ており、護送車で運ばれてきた下山が警察署の中に消えると、三井と芳子は堪らずガード下で抱き合います。その後、釈放された下山は、飯野に致命傷を与えなかったことで、伊庭組をお払い箱となった挙句、伊庭（加藤武）の情婦の芳子と親しい間柄であることが発覚し、伊庭の手下に刺されます。息も絶え絶えに原口クラブに辿り着いた下山は、三井に「オレの分も……」と告げてこと切れます。やがて三井は、原口クラブから白石会長（安部徹）の経営する大手ジム白石拳に移籍し、飯野とのタイトルマッチを迎えます。 離島から上京してきた二人の若者が、対照的な顛末を辿る青春映画。本作では下山が恋心を抱くホステスに、三井が好意を持たれたことによって、友情の板挟みに悩むあたりが、いかにも青春映画らしいです。でもこの女がやくざの情婦であったことから、ボスの不興を買い、下山が悲惨な末路を辿るのが痛ましいです。一方、ボクシング映画として見ると、和田浩治や野呂圭介の動きが、ボクサーとしてリアルさに欠け、興覚めする面がなきにしもあらず。ただし話が進むにつれ、和田の動きがサマになってきており、前半は敢えて初心者であることを強調したかったのかもしれません。 二人の若者以上に存在感を見せるのが、金子信雄と渡辺美佐子が演じる夫婦。貧乏ジムを経営していて、金の卵を見つけ出すのは得意なのに、大手ジムに有望選手を引き抜かれる夫に、怒りをぶつける妻の気持ちも分からぬではないですが、原口は常にボクサーの将来を思って身を引くだけに、より切なさが増します。それでも、設備はお粗末だし、原口の指導法も古臭く、一概に移籍する選手ばかりを責められません。 三井も彼に恩義を感じながら、トレーニング法に不満を抱いており、結局このことが決め手となって、原口クラブを去っていきます。チャンピオンになりたい上昇志向と恩を仇で返したくない気持ちがせめぎ合い、こうした三井の葛藤がドラマの見どころのひとつとなっています。そして、幼なじみの下山の死と彼が最後に残した言葉が、三井の迷いを吹っ切らせます。 その三井の移籍に一役買うのが安部徹。安部の善人役は何度か観ていますが、本作では懐の深い人物が良く似合っています。ラスト近くでは、試合の終わった会場で三井と原口が感無量で向き合っているのを、カメラマンが写真に撮ろうとするのを制止して、パーティー会場に促すような粋な計らいも見せます。 和田浩治の出演作はほとんど観たことはありませんが、朴訥で感じの良い青年役が、野呂圭介の役とは好対照を為して、好感度を際立たせています。原口のジムを離れる件にしても、身を切られる思いがひしひしと伝わり、少しでも今までの恩に報いたいと、前借してでもジムの設備に充てる金を渡すことからも窺えます。ボクシングブームに便乗して制作されたらしいですが、ボクシングよりも青春映画や人情話に目が向く一本でした。
ボクシング練習 クオリティ&チャレンジ
世界が注目の
ボクササイズ講師 対 ボクシング練習生
の戦いが、なんと150億円（PPV収入除く）というファイトマネーを引っさげラスベガスで行われた。ボクササイズ講師は伝説の男、メイウェザーである。塩ボクシングの領域において彼の功績は計り知れず、ボクシング界にカバディを広めた第一人者であり、インドには彼をエースとして呼びたいチームがある程である。
それは良いとして試合は練習生らしく、マクレガーが当たり前のようにガス欠する光景を見せる。
こういう時、講師は頑張れ！とハッパをかけ叱咤激励して温かく見守るものである。事実、メイウェザーは今までのキャリアにおいては12ラウンドまで相手のことをよく見て試合を終えていた。
しかしこの講師、フラフラとなっている練習生を目の前に突如襲いかかる。メイウェザーの試合と言えば試合前が1番興奮し、前半を見ると、いつも通りかと思い始め、観客は6ラウンドを超えたあたりから12ラウンドに向けて談笑を始めるというのが恒例。しかしこの日のメイウェザーには観客も見たことも無い光景だ！とヒートアップ！
結果、講師が練習生を10ラウンドでKOするという暴挙に出て試合は幕を閉じた。
オルティス戦の不意打ちKOから６年ぶりのKO勝ちとなったメイウェザーは50勝（27KO）無敗。一方、デビュー戦に敗れたマクレガーは、0勝1敗。
マクレガーはこれでボクシングは辞めた方が良いだろう。一方のメイウェザーは現役を続けるのか、インドに渡るのか、その動向が注目される。
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