変わった女装でイメージチェンジ。
前の記事で、性同一性障害にはFTMとMTFがあるということを書きましたが、FTMはほぼ全く表に出てきません。何故なら、FTMはきちんと治療すれば、元女性であるとは絶対にバレないからです。胎児は皆最初は女である（仮）ということも書きましたが、女から男への変化は自然な事なので、ホルモン治療の段階で個人差はあれど見た目は完全に男になります。ですが、男から女へは既に変化したものをまた元に戻すということになるので、非常に難しいのです。 生卵をゆで卵にするのは簡単だけど、ゆで卵を生卵に戻すのは不可能なのと同じと思っていただければ概ね間違ってませんｗ 一応MTFでもホルモン治療で外見は変化しますが、FTMほど劇的ではありません。全く変わらないという人さえいます。 なので、MTFにはどう見ても男という人も多いです。そして、残念ながらそういう人たちは周囲からすればただの女装としか認識されません。今でこそ女装男子などというモノも出てきて、女装への抵抗はだいぶ薄まってきた感がありますが、それはあくまで若くて可愛い人限定で例外中の例外です。単なる女装したオッサン（にしか見えない人）が、「私は心は女なんです」などと主張しても、恐らく到底受け入れられるものではないでしょう。女子トイレや更衣室にズカズカ入ろうものなら不審な目で見られ、下手すると追い出されます。 極端すぎる例ですが、盗撮目的で女装して女子トイレやお風呂に侵入する頭のおかしいヤツまでいる始末です。ごく一部の暴走したアホがメディアに取り上げられる度、女装全体への心象が悪くなってしまうんですよねぇ･･･ 性同一性障害と女装は完全に別物、ただし一般人にはおそらく区別はつかないというようなことを前の記事で書きました。コレがまたとてつもなく曲者で、性同一性障害へ理解を妨げている最大の原因ではないでしょうか。（前述のとおりFTMはほぼ表沙汰にならないため、性同一性障害＝MTF＝女装と大半の人にイメージ付けられてしまうのではないでしょうか？） 少々脱線しますが、アクの強いオネエ系タレントが有名になってきたのも一因でしょう。アレも実際には色んな意味で性同一性障害とは全然別物なのですが、性同一性障害＝ああいうのと思ってる人も凄い多いですｗ 人は見た目じゃない･･･と言いたいところですが、性同一性障害（MTF）に限っては見た目が全てです。何だかんだ言っても、人間の第一印象なんて外見で大半が決まってしまいます。外見がパスできないMTFは手術をすべきじゃないと言う医師がいるのですが、厳しい意見ですがその通りだと思います。手術をして戸籍を変更したけど外見のせいで社会に適応できず･･･という人も現実にいます。 もともとの顔立ちがモノを言うので、女性的な顔立ちになる遺伝子を持って産んでくれるよう胎内にいるうちから母親に願うしかありません。いや、それなら普通に女として産めよと願うほうがいいかｗ
女装でふわっと！？
さすが幸作先生。のぞ様の日記、これがわかる人は望海風斗さんのファン泣き虫プリンセス、これがわかる人は朝美絢さんのファンですね 雪組公演『SUPER VOYAGER!』はコマさんのサヨナラショーのようなワンシーンにアイドルユニット・暴風雪「BLIZZARDS」と盛りだくさんです！ NHKの「新春宝塚スペシャル」にて雪組公演『SUPER VOYAGER!』を視聴しました。 すでに東京公演のチケット競争に敗れておりもはやライブビューイング待ちかと嘆いていたところでした…が。お正月早々に観られる喜び！NHK様様です！！ 今作は、野口幸作先生作ということで、だいもん（望海風斗さん）のお披露目が野口先生作品であることに歓喜しておりました。 野口先生といえば、大劇場デビュー作が当時星組トップコンビ北翔海莉さんと風ちゃん（妃海風さん）の『THE ENTERTAINER！』。 それはもう、出演者を研究し尽くした盛込み放題の作品でした！ ということは、今回もだいもんを研究し尽くし、その魅力を存分に盛込みまくってくださるはず！！ そんな期待に見事に応えてくださりました！！ そう…。まさか…、あの伝説の日記が出てくるとは…！！ 第1章から盛りだくさん まずはストーリーテラーが現れるこの形。最近では藤井大介先生が多く使われる導入の手法ですがこれぞ宝塚のショーの王道です。 ストーリーテラーときぃちゃん（真彩希帆さん）の歌声から始まりそして、だいもんがリフトで登場！幸作作品ではお馴染みのリフトでの登場からの舞台上での早変わり！ 幸作作品は、リフト、舞台上での早変わり、そして手羽、ケーン、男役の女装が定番です 第1章での出番順も番手をしっかり組んでくれており観客もファンも安心できる流れ。 綾凰華さん、縣千さん、彩みちるさん、野々花ひまりさんがまずは登場。そして、永久輝せあさん、星南のぞみさん、朝月希和さん。 そしてそして！ 朝美絢！！ あーさ（朝美絢さん）と幸作先生といえばバウワークショップ『A-EN』です そう。雪組のお稽古風景でのぞ様の持つ練習用手作りシャンシャンに「俺が泣き虫プリンセス」と書いてあり、あれ？あーさ雪組で『A-EN』ネタでいじられているのね？なんて思っていたら。 幸作先生自ら、歌詞に『A-EN』の名台詞「泣き虫プリンセス」と入れていた事実！ あーさは銀橋を輝かしく渡りながら、やったら甘い歌詞を歌わされ「♪大好きだぞ泣き虫プリンセス〜！♪」 ああ、幸作先生、朝美絢の雪組大劇場デビューにありがとう そして、彩凪翔さん、彩風咲奈さんからの専科沙央くらまさんの対の歌手が愛すみれちゃん！ もうね、この冒頭だけですでにお腹いっぱいの満ち足りた感です ラインダンスと海の見える街 トップ二人の歌唱に乗ってのいきなりのラインダンスも楽しい！ そして、そこからの「海の見える街」のダンスシーン。振り付けは三井聡先生。この宝塚流だけに染まらない、最近流行ったミュージカル映画のような衣装と振り付けがとても素敵でした！ 朝月希和ちゃんが雪組に来てくれ大湖せしるさんや星乃あんりちゃんのいない女2番手的ポジションを埋めて咲ちゃんと踊ってらしてホッとします。 大人の愛憎「WIND」 そして、そこからの「WIND」のシーン。だいもんが一番得意とするクサい芝居仕立て。振り付けは元花組トップスターのANJUさん。花組時代のだいもんの個性を大切にして欲しいと願うファンとしてはこういった場面はやっぱりだいもんらしくて好きです。 あーさの女役ももう堂に入ってて美しい。そして、翔ちゃん（彩凪翔さん）も、こういう嫌味な美男が似合う…。巻き髪のウィッグがよくお似合いなコマさん（沙央くらまさん）の歌の元繰り広げられる男女の愛憎物語。 このキャスティング最高です… のぞ様の「DIARY」 そして。少し飛んで、問題のシーン。第6章「DIARY」。 …のぞ様の日記といえば、ファンの間では有名なアレです。 大好きな天海さんへの日記…！！ 当時小学生のだいもんが退団された天海さんへの想いが募りすぎ日記で天海さんへ語りかけていたというアレです。「天海さんも、そんなことってある？」です！！ さすが幸作先生。そのショーの主演のことを調べまくりその人のためにその人の個性を詰め込んだショーを作る。そう、だから、この有名なエピソードも欠かしません！！ 普通に見ると、船長が少年の頃の自分に語りかけるような夢を叶えたことの感動と懐古のシーンなのですが。 もうね、だいもんのファンとしては感動か笑か、やっぱり感動か。なんとも言えないだいもんらしさを感じて、やっぱり嬉しいシーンですね 沙央くらま、ありがとう 幸作先生らしい、真っ白なハットとケーンを使ったダンスシーン。そのあとに、コマさんの1パートが。 もはやコマさんのサヨナラショーです。ペンライトを振りたい気持ちになります 雪組出身のコマさん。明るくさらっとしたお人柄。ご自身の宝塚大劇場卒業の時でも「だいもんが真ん中でしっかり立っていてくれるこの公演に参加できて幸せです」とお披露目であるだいもんを立ててくださる。 誠実なのに懐の深さや余裕を持っていてくれるコマさんが大好きでした。 とっても素敵な１パートでした。 アイドルユニット・暴風雪「BLIZZARDS」 そう。幸作先生といえば、アイドルユニットパート。『THE ENTERTAINER！』の時も、こっちゃん（礼真琴さん）をセンターにEXILE系なダンスユニットのシーンがありましたが…。 ちょっと大変です。朝美絢、彩凪翔に続く雪組のイケメンが大変です！すごい美形ぞろいです！！ 後ろの映像もアイドルのPV過ぎて、ちょっと販売してくださいって感じです！ あー、大変です、暴風雪「BLIZZARDS」 新生雪組、よかったー…と思いました。メンバーがだいぶ入れ替わり全く違う組のようだなと思っておりましたがとても魅力的で素敵な雪組がここにありました。 本当に、だいもんのお披露目が、新生雪組のスタートが幸作先生のショーでよかったです！ 幸作先生は、次は花組で『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』が待っております。もう楽しみで仕方がありません。 『SUPER VOYAGER!』、雪組の魅力満載で大満足でした。
