図解でわかる「偽物」完全攻略
本物か
偽物か
「あの方、どっちだと思いますか」
それは、失礼だろうと思いました。
そういった見方に、腹が立ちました。
私にとっては、尊敬できる大切な先生です。
真っ向から私が、否定されたよう感じを受けました。
陶器や絵画、ブランドバックなどなら
分からないでもないです。
・・・・・・人間に!!
本物も偽物もないことが
何故、分からないんだと怒りがこみ上げます。
若い頃です。
大阪の心斎橋界隈をねじろにしていた頃、
よく、パーティーに招待されました。
10人前後の小さな集まりです。
食いしん坊として知られていたようで
美味しい料理がでるといえば
必ず来るというのが私の定説でした。・・(笑)
パーティーが盛り上がると余興が始まります。
視線は私に集中します。
どうしても見極めたいんですね。
私の・・・・・・・霊能力が
本物か
偽物か
・・・・この目がいやでした。
全くのノーヒントでお題が出されます。
一瞬で答えがでるんですが、余興ですから
もったいぶって、考え込んでみせます。
長い時間ひっぱります。
やっぱり偽物かと全員が思い始めた頃
「○○ですね!!」と言うわけです。
「おう!!」と歓声が上がります。
手品と同じ感覚の
余興の一つとしての価値なんですね。
最初は、私も、面白がって、得意に
なっていたんですが、次第に醒めはじめたんです。
当てものを期待する個人相談の方のほうが
増えていったということもあります。
それ以上に、そんなことをやっている
自分にむなしさを感じたからです。
当たれば、本物で
当たらなければ偽物です。
当たったり、当たらなくなったら
くせ者とでも呼ばれるんでしょう。
本物か偽物かといった見方の場合
その背景に、嘘とほんとが
見え隠れしているような気がします。
本物には、嘘がない
偽物には、嘘があるということなのでしょう。
嘘のある本物は存在しないわけです。
人間ですから、嘘もあります。
たたけばほこりもでますしボロも出ます。
触られたくない部分もあります。
見られたくない部分もあります。
どうやら、彼らから見ると
私たちは
偽物ということかもしれません。
読んで下さって
ありがとうございます。
偽物 都市にうれしい出来事を