ブックマーカーが選ぶ超イカした鳥人間20選
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日本全国鳥人間デー
鳥人間コンテスト、何故だか毎年うまいこと見れてしまう。
たまたま休みが上手く合うのな。
で、今年も見てました。
今年は何と、40km飛んだ人がいたんですよ。
40kmって一言でいうけど、凄い距離ですな。
これをやってのけた人が、これまた凄い。
鳥人間コンテストに書類審査で落選したけど、社会人になっても夢を諦めきれず、九年間たったひとりで飛行機を作り続けて、大会で三位に入賞。その姿を見て心を動かされた会社の仲間が協力して作り上げた機体が完走したという。
でね、本人はえらくシャイな人っぽくてね。
うりゃぁぁっ!とか、俺はまだまだ行けるだろっ!とかは言わない。
終始、ニコニコして飛んで。
最後の最後、完走して着水してから、静かに大泣きしてました。
その姿を見て、もらい泣きしちゃって大変でしたが。
ところがですね。
日テレさんは、その後から飛んだチームの方にドラマを感じたみたいでしてね。
パイロットを巡る仲間内の争いと仲直り、力及ばず着水する瞬間の絶叫、画面はBGM無しで機体が水没するシーンを捕え、その直後に真っ赤な夕陽と、これでもかと盛り上げるBGM。
で、最後の最後までそのチームの号泣シーンを放映しつつ終わりました。
おかしくね?
優勝者へのインタビューとか一切無しだよ。
40km完全制覇という偉業を成し遂げた優勝者に、全くスポットライトを当てないんだよ。
なんですか、淡々と飛ぶ姿が気に入らなかったんですか?
「くそ、負けるか!たった一人の俺を支えてくれた皆の為に俺は死んでも魂だけで40km飛んでみせるっ!」とでも言えばよかったのかな。
でも、表に見せないだけで、この人だって物凄い努力と修練を積んできたのに違いないんだけど。
こうやって、負けた方、弱い方、力が及ばなかった方の涙を尊び、勝った方の淡々とした努力は無視するって方針の際たるものが24時間テレビだと、俺は思ってます。
今年はマラソンランナーが未発表らしいのですが、これだって実のところは完走して欲しくないんだと思います。
あと一歩のところで力及ばず、それでも最後まで諦めないって姿を放映することで、感動を作り上げた気になっているのでしょう。
人が毎日普通に起きて、仕事に行って、学校で勉強して、ちゃんと帰ってきて、ご飯を食べて、家族と話し合って、そういうような日常を過ごせる感動には決して着目しない。
平凡な人達は、日々の人生というコンテストを毎回完走しているんです。
以上、天邪鬼の感想でした。