22世紀のハムスター

ハムスター

ハムスターはもっと評価されていい

息子達からプレゼントをもらいました!

本は長男から

クッションは二男から
それぞれメッセージカードもありました?
本は少し読んだけど、ためになるし面白い!
さすが長男ナイスセンス
クッションはハムスターかと思いきやネコちゃんだった笑
ふっかふかで可愛くて癒される?
ありがとう!大事にするね
また宝物が増えました
今日ばかりは現実から逃げたい気持ちになりました
この子達とずっと一緒にいたい
私の願いはそれだけです

ハムスターの購入で初めて通販を利用する方へ楽天なら初めての通販でも安心ですね

故郷をうしなった悲しさと
いわれもない脅しを受け 酷な仕打ちをされた悔しさ
縛られた手の痛み、空腹・・・・
心も体も つらくて 苦しくて

わんわんと 子どもみたいに泣いた後
泣き疲れて 

床にうずくまって 眠ってしまった
夢を見ていた
夕陽がいちめんをセピア色に染める
修道院の庭で 
まだ幼いミニョが花をつんでいる
ほんの5つか6つくらいだったが
その頃から 院長様のようなシスターになりたくて

憧れから いつも頭にベールに似せた白いハンカチをかぶっていた
教会にかざるお花を一心に集めていたミニョは

野バラに手をのばして するどいトゲで指をついてしまう
「あっ イタっ」
指先に ぽつんとできた傷口から

みるみる血が膨らんで 小さな手をしたたりおちる
「・・・・」
茫然としていると

がさがさと葉を揺らす音が聴こえた
キツネかウサギかと思って顔をあげたミニョは

しげみから突然あらわれたちいさな男の子に

びっくり仰天する
「きゃっ」
「動いちゃだめだ」
おもむろにミニョの手をつかんだと思ったら

傷ついた指先を ぱくっと口に含んでしまう
驚いて手をひこうとするが 

ミニョより2,3歳上くらいの男の子の力は
思ったよりも強くて

振り払うことができない
黒い髪、黒い瞳の 綺麗な男の子だ
養護施設はもちろん 村でも見たことがない
育ちのよさが 身なりと ややふっくらした頬にあらわれている
「・・・・あなた誰?名前は?」
すっかり止血した指に 

男の子は無言のままハンカチを巻いてくれる
「ありがとう。このへんの子じゃないよね?引っ越してきたの?」
天真爛漫なミニョがにっこり微笑むと
男の子の頬が うっすら赤らむ
「違う。国の視察」
「シサツ?」
聞いたこともない言葉に きょとんと首をかしげたミニョ

ベールに見立てたハンカチが ふわっと揺れた
「・・・・お嫁さんみたいだ、そのベール」
「違うよ。ミニョは院長様みたいな立派なシスターになるんだよ」
にこにこして宣言したとたん

男の子は むぅっと不機嫌な表情になる
「駄目だ、そんなの許可しない。

 ・・・・・おまえは 俺のお嫁さんになるんだ」
「えええ~~~~」
あからさまにイヤそうな顔をして拒否を示すミニョに
男の子が目を丸くする

まるで いままで誰にもそんなこと言われなかったのに、
といった顔をしてる
「お前、変な奴」
「ほぇ。そ、そっちこそ。
 
 男の子なのに ミニョより顔が丸いのね?
 ぷくぷくハムスターちゃんみたい」
「な、な、なんだとぉっ」
ちょっぴり太めなのを 
子どもながらに本人も気にしていたのか

クワっと目を剥いた男の子の反応が面白くて
あはははは、と笑い転げた
目を醒ますと

白い天蓋が 窓からの涼しい風に揺れているのが見える
柔らかな上掛けに包まれて 

広々とした天蓋付きの寝台に横たわっていた
「あれ・・・?」
いつのまにか手枷は外されていた
着ているのは まだ露出度の高いビスチェのままだが

壁に何着か 普通のドレスがかけられていてほっと胸をなでおろす
猫脚のサイドテーブルには

目が醒めたとき 
いつでも食べられるようにと準備してくれたのか

焼き菓子と果物が置かれている
赤くなった手首を撫でながら

きょろきょろとあたりを見回す
ここが ミニョのためにあつらえた部屋なのだろうか?
窓辺に咲いた 色とりどりの野バラを眺めながら
なにか大切なことを思い出せないでいるような気がした
その3もアップしてるから読んでね~♪

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