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みっちゃんが狂言に出演されると知った時、頭に浮かんだのは昔宝塚歌劇団であった狂言の勉強会(←正しい名称は失念しました)のこと。 当時花組のトップ娘役だった大鳥れいさんが、素化粧に袴姿で狂言を演じている写真を「歌劇」か「グラフ」で見た記憶があるのです。 みっちゃんもあんな風に地味に登場するのかな?との、初心者の無駄な憶測はみごとに外れました。FBやTwitterで写真が見られますので、当日の衣装とお化粧がとても華やかなものであったことをご存知の方も多いと思います。みっちゃん、とっても可愛らしかったんですよ!!・・・あ、未沙のえるさんもです。 未沙のえるさんもみっちゃんも女性役。東の者であるみっちゃんが登場すると「花めりょう」と何度も言います。都には珍しい花があるに違いないと期待して、都までやって来た様子です。(ところで「花めりょう」ってどうい意味?「花を愛でよう」ということ?) 都の女性らしい意地悪さで、みっちゃん演じる東の者をからかう未沙のえるさん。月組育ちのふたりですから、楽しくないはずがない。間も良くて、息もピッタリあって見事に役割を果たされていました。 みっちゃんは日舞も踊られていました。みっちゃんの宝塚時代、私は一度だけ日舞の発表会を観たことがありました。「流星」を踊って観客の心をグッと掴んだカッコいいみっちゃんの姿を、今も鮮明に覚えています。当日のパンフレットにも、熱心に日舞を学ぶみっちゃんの姿を評価する植田紳爾さんの言葉が、記載されていました。 みっちゃんの不断の努力の積み重ねで、素晴らしい特別な舞台に立つことができたのですよね。超ベテランの未沙のえるさんの胸を借りて、みっちゃんはまた一段と高いところへ駆け上がったんだなと、とても嬉しい気持ちで舞台を見つめていました。 みっちゃんの和モノの女性役って、私は初めて見たんです。ああ、こんな感じなんだと。細身でスラリとしていて、豪華な柄の着物姿も美しくて、表情が可愛らしくて、品よく綺麗に見えました。何よりも所作が美しいです。 それで、お銀の方もさぞかし美しく登場されるだろうと、期待が膨らみました。
東洋思想から見る記憶
「狸寝入りしても分かるんだよ?」
“ふがっ“と鼻を鳴らして、翔は起き上がった。
そこにいたのは、若い男の人だった。
もう冬だというのに、薄手の白い服を着ていた。
「櫻井の家の・・・跡取り息子の翔・・だよね?」
「そうです。櫻井翔です。
でも、跡取りは・・・弟の潤・・だと・・・・」
「あ〜最近、生まれた子ね?
僕のところに当主が見せに来てないからね。
跡取りとは認められない」
櫻井の家の跡取りが誰なのか?
決めるのは、この人なの?
翔は疑問に思った。
「僕はサトシ。
跡取りなら、僕のこと知っておいて。
僕はこの森に棲んでいる。
よろしくね?」
優しく微笑んでくれるサトシはやはり、自分を抱き上げてくれた人に違いない。
「あの・・・僕を家まで連れて帰ってくれたのは・・・・
サトシ・・さんですか?」
「そうだよ。
まだ翔が小さかったからね。
連れて帰ってあげたの。
覚えてるんだ?」
あたたかい腕を覚えているだけで・・・
あたたかく抱かれたのが初めてだったから、覚えている、なんて。
翔は言えなかった。
「可哀想にね」
サトシはそんな翔の思ったことを知っているかのようだった。
ふわんと翔はサトシの腕に包まれた。
記憶の中の腕と同じ。
あたたかだった。
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英語、鬱病で記憶力低下してしまっているから、勉強はかどらないけど、頑張るよ。