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盲目の画家カミンスキーの自伝を企画していたセバスティアン
そんなカミンスキーに出会ったところとある女性との関係が発覚
そこでセバスティアンはカミンスキーを女性と再会させようとするが?
鑑賞日 H29.8.20
映画館 キネマ館
R15+対象
全裸描写
絵とは見る人に何かの影響を与えるモノ。
とりわけ20世紀からの絵画は写真の影響もあり、見たままのモノから強烈な見た目を見せる絵が主流となっていきます。
そんな一世を風靡した画家を題材にしたのが本作。
とはいえこの画家、なんと盲目!
それって絵が描けるのか・・?
否!心の目で描くんだ!
本作のポイントは思い残しの旅。
20世紀中期頃、盲目ながら前衛的な作品を生み出したカミンスキー。
そんなカミンスキーの自伝を作るため奔走していたセバスティアンは本人と出会う事に。
そんなカミンスキーには若かりし頃に思いを寄せていた女性が生存している事を突き止めたセバスティアンはカミンスキーを連れ出すことに。
奇妙な二人旅となるが、セバスティアンは落ち目な人生を一旗揚げるために必死、一方のカミンスキーもマイペースで旅が進まない。
果たしてカミンスキーは懐かしの女性と再会することが出来るのか?
セバスティアンは元々画家志望だけど目が出ず、評論家を気取るも悪態をついてばかり、しまいには妻からも愛想をつかされ離婚したばかりというダメ人生を歩んできた人物。
一方のカミンスキーももてはやされたのも今は昔、今はスイスの片田舎で引きこもって生活している老人となっています。
まあ、こんな二人なのでその道中も・・トラブルになりますわなぁ
見どころは後半、最後の二人旅。
クライマックスなので詳しくは説明しませんが、二人の心が一つになるとき。
最初は不満たらたらだったセバスティアンが成長しているのが分かるシーンでもあります。
気になった点はカミンスキーの交友関係が前半のみで終わってしまう事。
セバスティアンが色々根掘り葉掘りされるのですが、出番は冒頭のみ。
後半にちょっとした関係が分かるのですが、油断すると忘れてしまいます。
ロードムービーとしては絵ずらが非常に地味な代物ですが、セバスティアンの七転八倒が楽しい本作。
それでも後半はしっかりまとめてくれていますので、盛り上がりもまずまず。
ラストシーンは何とも言えない余韻を残してくれる作品となっています。
なお、現在美術を意識した絵が多数登場するため、その点でも面白い作品です。
5,076円
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宝くじに当たったと言い張る父親と嫌々ながら付き合う息子のロードムービー。
ラストシーンが非常に印象に残る作品です。