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エマ 80年代は8チャンネル

エマ

談合しないエマ

「永井さん・・ありがとう・・」

 

さて・・

 

私は今日も・・

 

エマでした・・

 

 

恒例の余市神社参拝から・・

 

一日が始まります・・

 

神社の周辺には・・

 

キレイな花畑を持っている方が沢山いらっしゃり・・

 

花好きな私には・・

 

タマリマセン・・

 

 

実は・・

 

先日・・

 

名古屋での「強運を科学するセミナー」で・・

 

エマに宿泊なされた・・

 

永井さんから・・

 

素敵なプレゼントを頂きました・・

 

 

これ・・

 

花瓶のようで花瓶ではなく・・

 

ビニールなのですが・・

 

水を入れると・・

 

花瓶になるのです・・

 

 

素敵でしょう・・

 

 

 

エマには素敵なものが沢山あるのですが・・

 

また一つ素敵グッズが増えました・・

 

 

 

永井さん・

 

本当に・・

 

ありがとうございます・・

 

 

 

 

ちなみに・・

 

これも・・

 

最近買った・

 

素敵グッズ・・

 

 

トランポリン・・

 

結構・・

 

楽しいよ!!

激安エマを、楽天市場で買おう

「お前の頭へ侵入する。」

 

鬼才クリストファー・ノーラン監督の

SFアクション大作を紹介。

 

『インセプション』

[Inception]

(2010年)アメリカ・イギリス合作映画

2,571円
Amazon

 

<あらすじ>

ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、人が一番無防備になる状態(睡眠状態)に入っている時に潜在意識の奥底まで潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという、危険極まりない犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリストである。コブが備えもつ類稀な才能はこの業界でトップレベルであり、裏切りに満ちた企業スパイの世界において引っ張りだこの存在となっていた。だがその才能ゆえ、彼は最愛のものを失い、国際指名手配犯となってしまう。

そんな彼に絶好のチャンスが訪れる。彼が最後の仕事と決めたミッションを果たすことさえできれば、かつての幸せな人生を取り戻せるかもしれないのだ。だがその任務はほぼ不可能に近い「インセプション」と呼ばれるものだった。 「インセプション」 とはアイデアを“盗み出す”のではなく他人の潜在意識に入り込み、ある考えを“植えつける”という最高難度、究極のミッションを意味する。これを成し遂げればそれこそ真の完全犯罪となりうる。

最高の技術を持つ仲間を集め、細心の注意を払って準備を行ったコブだったが、予測していなかった展開が待ち受けていた――。

 

<スタッフ>

監督・脚本・製作 クリストファー・ノーラン

製作 エマ・トーマス

製作総指揮 クリス・ブリガム

    トーマス・タル

音楽 ハンス・ジマー

撮影 ウォーリー・フィスター

編集 リー・スミス

 

<キャスト>

レオナルド・ディカプリオ(ドム・コブ)

ジョセフ・ゴードン=レヴィット(アーサー)

渡辺謙(サイトー)

マリオン・コティヤール(モル・コブ)

エレン・ペイジ(アリアドネ)

トム・ハーディ(イームス)

ディリープ・ラオ(ユスフ)

キリアン・マーフィー(ロバート・フィッシャー)

ピート・ポスルスウェイト(モーリス・フィッシャー)

トム・ベレンジャー(ピーター・ブラウニング)

マイケル・ケイン(マイルス教授)

ジョナサン・ギア(ジェームズ・コブ)

テイラー・ギア(フィリッパ・コブ)

 

『メメント』のクリストファー・ノーラン監督が

ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編

「Las ruinas circulares(円鐶の廃墟)」や

「El milagro secreto(隠れた奇跡)」から

着想を得たという脚本のSFアクション。

 

第83回アカデミー賞では

作品賞、脚本賞、撮影賞、視覚効果賞、

美術賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞の

8部門にノミネートされ、

撮影賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞を受賞。

全米脚本家組合賞ではオリジナル脚本賞を受賞した。

 

標的の無意識(夢の中)に侵入して

重要な情報を盗み出すコブ。

日本人の実業家サイトーの依頼は

ライバル企業の跡取り息子・ロバートの

無意識に入り込んで

企業を解体させるような暗示を

植え付けてくる仕事だった。

これに成功したら

殺人容疑を抹消してもらえて

子供たちの元に帰ることができる……

というのが大まかなストーリー。

 

最初から謎の言葉や

不思議な装置が登場して

モルがいったいどういう存在で

コブたちが何をやっているのか

全くわからない人も多いでしょう。

俺もです(笑)

 

やりたいことはわかるんだけど

面白いかどうかというと……微妙。

カーチェイスや銃撃戦は

見どころのひとつだが

何で雪山まで行くのかよくわからん。

 

渡辺謙さんは

ほぼ足手まとい状態だった。

航空会社を買収できるなら

こんな成功確率の低い作戦

わざわざやらなくても

他に方法ありそうですけど。

 

ヒロインのアリアドネ役の

エレン・ペイジが可愛い。

と思ってWikipediaで調べたら

同性愛者だそうです……。

 

衝撃を与えて目を覚まさせることを

「キック」と言うのですが

最後に下の階層からキックが繋がって

現実に戻ってくるところは良かったです。

 

最後に謎を残す映画は多いけど

これも解釈が難しいよ。

スッキリした方が好みなので

少し低い点になりました。

 

☆☆☆☆☆ 犯人の意外性

★★★☆☆ 犯行トリック

★★★☆☆ 物語の面白さ

★★★★☆ 伏線の巧妙さ

★★★☆☆ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 -

 

評価(10点満点)

 7点

 

 

 

 

--------------------

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。< /span>

 

 

 

 

 

 

-----------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

1分でわかる結末

 

コブが過去にインセプションしたのは

妻のモルに対してで、

そのために妻は

現実と夢の区別がつかなくなって

現実の世界に戻っているのに

飛び下り自殺してしまう。

そのことを悔やみ続けたコブの罪悪感が

邪魔するモルを生み出し続けていた。

 

第3階層でロバートに遺言で暗示を与え、

任務は成功した。

キックで全員浮上していくが、

虚無にまで落ちたサイトーを救いに

コブだけは留まる。

冒頭のシーンはこの場面だった。

 

サイトーを虚無から連れて戻り、

現実の飛行機内に戻ったコブは

犯罪経歴を抹消してもらい、

無事にロサンゼルスに降り立つ。

子供たちの待つ家に戻り

そこでトーテムのコマを回す。

コマは回転を続けるが

止まるのか回り続けるのか、

その答えは明かされないまま物語は終わる。

 

 

夢の中に入る6人のメンバー+1

 

ドム・コブ

産業諜報員。元設計士。

夢の中に侵入して情報を引き出すプロ。

 

アーサー

交渉人。

コブの相棒。

 

アリアドネ

設計士。

マイルズ教授の建築学科の生徒。

夢の中の世界を設計する。

 

イームス

偽造師。

夢の中であらゆる人物に変装し、

声も変えられる能力を持つ。

 

ユスフ

調合師。

夢を安定させる強力な鎮静剤を調合する。

 

サイトー

日本の実業家。

競争相手モーリスの経営する

エネルギー複合企業を破滅させるために

ロバートへのインセプションを依頼し、

見届けるために同行する。

 

ここに7人目として

インセプション対象のロバートが加わる。

 

ちなみに、

主要キャストの役名

Dominic cobb(ドミニク・コブ)

Robert(ロバート)

Eames(イームス)

Ariadne(アリアドネ)またはArthur(アーサー)

Mal(モル)またはMaurice(モーリス)

Saito(サイトー)

彼らの頭文字を並べるとDREAMSになる。

 

それとコブという名前の元ネタは、

ノーラン監督の『フォロウィング』に出てくる

コブという泥棒からきている。

 

夢の世界構造。

 

この作品は

夢の中で夢を見ていくことで

何層にも夢が深くなっていく。

そして現実世界とは

時間の進み方も変わってくる。

 

例えば

第1階層が「10秒」なら

第2階層は「3分」で

第3階層は「60分」となる。

 

夢の中に入って情報を抜くことを

「エクストラクト」という。

情報を植え付けるのが

「インセプション」だ。

 

冒頭の物語は説明を兼ねて

コブたちが夢の中に侵入する場面から始まる。

夢の階層は次のようになっている。

 

<サイトーへのエクストラクト>

現実「新幹線の中」

目的:サイトーの情報を盗んでコボル社に渡す

      ↓

第1階層「アパート」(ナッシュの夢の中)

目的:さらに下の階層へ導くこと

キック:設定したタイマーで起きる

※夢の主ナッシュが残る

      ↓

第2階層「巨大な屋敷」(アーサーの夢の中)

目的:サイトーの金庫から封筒(秘密)を盗む

キック:アーサーとサイトーは死亡時、

   コブは浴槽に落ちて戻る

※夢の主アーサーが死亡したため屋敷が崩壊する

 

このエクストラクトは

この後のインセプションのための

デモンストレーション。

(結果は失敗)

夢の中からさらに

夢の中に入ることができるんだと

覚えておけば大丈夫。

 

<ロバートへのインセプション>

現実「飛行機の中」

目的:ロバートに近づくため飛行機を買収し

   眠らせて全員で夢に侵入する。

      ↓

第1階層「ロサンゼルス」(ユスフの夢の中)

目的:ロバートに「ただ父の後を

   継ぐだけでいいのか?」と意識させ

   ブラウニングに不信感を抱かせる。

キック:①車が橋を乗り越えた衝撃②着水した衝撃の2回。

※夢の主ユスフが残って車を運転する。

      ↓

第2階層「ホテル」(アーサーの夢の中)

目的:ロバートに夢の中にいることを教え

   「自分の力で何か成し遂げたい」と意識させて

   さらに下の階層に導く。

キック:エレベーターホールの爆破の衝撃。

※夢の主アーサーがここに残る。

      ↓

第3階層「雪山の病院」(イームスの夢の中)

目的:ロバートとモーリスを会わせて

 
 偽の遺言「自分の道を切り開け」と伝える

   (インセプション完了)。

キック:病院爆破の衝撃。

※夢の主イームスが残って応戦する。

      ↓

第4階層「虚無」

目的:死亡したロバートとサイトーを救出する。

キック:虚無ではここが現実ではないと認識して

    死亡することで上に戻る。

 

本来なら第2階層「ホテル」のキックは

眠っている部屋の床を爆破して

落下させて起こすつもりだったが、

第1階層で橋から川に落ちるのが早すぎて

第2階層の身体が無重力状態で浮いてしまった。

このままでは衝撃があたえられないため

アーサーは全員をくくってエレベーターに入れ

爆破で擬似的に落下させて

みんなを目覚めさせた。

 

伏線解説

 

新幹線の中での

サイトーへのエクストラクトの後

コブは「列車は嫌いなんだ」と言って

京都で降りようとする。

なぜ嫌いかというと

コブは夢の中でモルと線路に横たわり

貨物列車に轢かれているから。

 

アーサーが夢の中では

ペンローズの階段、

エッシャーの騙し絵のような世界を

作ることができる

アリアドネに教える。

これが後の「ホテル」での戦闘で

逃げていたアーサーが

降りた階段の先が実は上に繋がっていて

追いかけていた男の後ろに回り込んで

倒すという不思議なトリックに繋がる。

 

イームスに

「あんなのとまだ組んでるのか。

想像力の欠けらもない」

馬鹿にされたアーサーだが

第2階層でみんなを目覚めさせるために

エレベーターホールを爆破して

落下の衝撃を与えるという機転は

イームスの台詞に対する反撃。

 

コブが以前にもインセプションを

やったことがあるという話

誰に対してか言わなかったが

終盤で妻モルに対して

おこなったことがわかる。

 

よくある疑問

 

Q,「キック」とは何ですか?

 

夢の中に侵入したコブたちが

戻って来るためのアラームのようなもの。

眠っている身体が落下するなどの

衝撃を与えることで目が覚める。

 

普通のエクストラクトなら

夢の世界で死亡すると現実に戻るのだが

強力な鎮静剤を使って眠っているため

今回のミッションでは

死亡で目覚めることはない。

夢の中で死亡すると

さらに下の階層「虚無」に落ちて

戻って来れなくなってしまう。

コブたちは

キックのタイミングがわかるように

音楽を流すという手を使った。

下の階層に居ても

音楽が聞こえてくるので

(下に行くほど聞こえにくくなる)

現実に戻るタイムリミットがわかる。

 

Q,キックの時の音楽は誰の曲?

 

エディット・ピアフの『水に流して』

(Non,je ne regrette rien)を使用している。

コブ達が深い階層にて

活動中に聞こえる音楽は

「水に流して」を

低速度で逆回転させた音らしい。

 

Q,「トーテム」とは?

 

自分が現実にいるのか

夢の中にいるのかを判断する道具のこと。

コブがコマを回しているのは

夢の中かどうかを確かめるため。

 

この「トーテム」の“動き”は

自分しか知らないことが大事で

どう“動くか”を他人に知られると

夢の中なのに現実だと思わされる危険がある。

そのため他人に触らせてはいけない。

 

コブのトーテムはモルの形見のコマ。

アーサーはいかさまサイコロ。

アリアドネはチェスの駒だった。

 

Q,モルはどうして自殺した?

そして、なぜ邪魔ばかりするのか?

 

コブとモルは夢の世界に長く入り過ぎて

モルは現実世界を捨てて

この夢の中にとどまることを選んだ。

なんとか現実に戻らせたいコブは

モルの深層心理に

「現実に戻りたい」という意識を

インセプションする。

その結果、「死ぬ」ことで

虚無から脱出することができた。

 

ところがモルは

その意識が強すぎて

現実に戻っているにも関わらず

「ここは現実じゃない」と思い、

飛び下り自殺をしてしまう。

 

コブはそのことを非常に後悔していて

他人の夢の中であっても

コブのトラウマの投影として

モルが現れるようになった。

 

Q,モルの深層心理の金庫を開けて

コマを回転させただけで

どうしてモルは

夢と現実がわからなくなってしまったの?

 

夢の中から帰りたくないモルは

金庫の中に止めたコマを封印して

「ここが現実」と思いこむ。

逆にコマを回転させて封じると

常に「夢の中にいる」と思いこむため、

ここは現実じゃないから

戻るには死ぬしかない、と

モルを追いつめてしまったのです。

 

Q,第1階層ロサンゼルスが雨なのは

ユスフのせい?

 

機内でシャンパンを飲み過ぎて

小便したくなっていたユスフ。

このロサンゼルスはユスフの夢の中なので

ユスフの
調まで反映されてしまった。

 

Q,第1階層ロサンゼルスについた時

路面を貨物列車が走り、

銃撃を浴びたのはなぜ?

 

ロバートは専門家から

潜在意識を守る訓練を受けていた。

そのため潜在意識が武装化して

攻撃してきた。

 

突っ込んできた貨物列車は

ロバートとは別で

コブの投影した障害。

夢の中でコブとモルが

貨物列車に轢かれてキックしたが

その時の列車と同じものだと思われる。

 

Q,「頭に浮かんだ6桁の数字を言え」と

ロバートが脅されて「528491」と答えたが

関連した数字が何度も出てくる意味は?

 

この数字自体は

ロバートがでたらめに答えた数字で、

数字の意味については

モーリスの誕生日を逆にしたものだとか諸説あるが

はっきりした根拠は無い。

 

その後、金髪の美女が渡した

電話番号が528-491だったり、

ホテルの部屋番号が528(下が491)だったり

何度も登場させて

最後には金庫を開けるための

大事な数字だと刷り込んでいる。

嘘から出た実というやつだ。

 

Q,アーサーがアリアドネとキスをした意味は?

 

ロバートの潜在意識が夢の主を捜していて

アーサーが狙われていた。

キスしたからじろじろ見られているんだと

潜在意識に思わせようとしたんだけど、

ただキスしたかっただけのように

思えて仕方ない。

キスの前から見られているので

キスしても何も変わらない事は

知っているはずだからね。

騙されたアリアドネが可愛い。

 

Q,第2階層「ホテル」に出てくるブラウニングは本物?

 

夢の中は全て偽物。

第1階層「ロサンゼルス」で

イームスがブラウニングに化けて

不信感を与えておいたから、

第2階層「ホテル」でも

その概念を投影されたブラウニングが現れた。

 

Q,第3階層で死んだロバートが

生き返ったのはなぜ?

 

第3階層で死んだロバートは「虚無」に落ちたが

そこでキックして(死んで)上に戻る。

そのタイミンブでAEDを使って蘇生に成功した。

 

Q,金庫の中の遺言状はなぜ風車に変化した?

 

第3階層で「親の真似をするな」という

嘘の遺言を植え付けるための小道具。

「風の吹くまま自分の道を行け」という意味で

風車になった。

 

 

エンディングの謎

 

この映画の最大の謎は

ラストでコブが回した「コマ」が

倒れたかどうか、だ。

コマが倒れる=現実

コマが回り続ける=夢の中

 

コブがコマを回して、

子供たちを迎えに歩いて行く。

回り続けるコマが微妙にバランスを崩して

止まりそうになるが……という場面で

暗転してエンドロールが流れます。

一番モヤモヤする切り方ですね。

 

こういった

どちらにも解釈できる終わり方をして

視聴者に謎を残す手法を

リドルストーリーといいますが

同年(2010年)のディカプリオ主演の

映画『シャッター・アイランド』も結末が

2通りの解釈ができて

奇妙な偶然は重なるものです。

(俺は1通りだと思うけど)

 

 

ネットの解説では

ラストは「現実派」が多い。

その根拠に

子供たちの服装

コブの記憶の中にない別のものだから

夢の中じゃない証拠だ、というもの。

 

これはコブが家を出ていく前に見た

子供たちの服装。

そして「虚無」で見た子供たちは

夢の中なので当然

同じ服装で現れている。

ところが

最後の子供たちの服装は

似ているけど微妙に違う。

コブの記憶の中にある

別の服装という可能性もありますが、

実はこの子役自体も

後ろ姿の子供とは別の子役で

年齢の違う2組のペアを使って

子供たちが成長していることを表している。

それに子供たちが振り向いてくれたことは

今までとは明らかに対応が違う。

そうなると

最後はやはり「現実」なのだろうか。

 

もうひとつはコブの結婚指輪だ。

コブは現実世界では結婚指輪をしていない。

しかし夢の中では

モルを忘れられなくて

左手に結婚指輪をしている。

それでは最後はどうかというと

空港で一瞬左手が映り、

その左手には指輪がないのである。

最後は「現実」に戻っている可能性が高い。

 

余談だが

マイルズ教授役のマイケル・ケインが

「あの後コマは倒れますよ」と

ラジオで話したらしいが

これは俺は信用してない。

だってあのマイケル・ケインですから。

『プレステージ』でもクセ者だったし

ただ混乱させたいだけでしょ。

 

 

「夢オチ派」

この世界の上に本当の現実があって

今まで見て来たもの全て夢だったという説。

つまりモルの方が正しいことを言っていて

ここがすでに「第1階層」だったと。

ほほう、この説は面白いですね。

 

ですが

最初から夢と言うことは無いでしょう。

それはコマが止まるシーンがあるからです。

コマが止まるということは

ここが現実だと考えるべきですが、

夢オチ派によると

「主人公がこの世界を現実だと思っているから

夢であってもコマが止まる」と主張している。

これはまるっきりハズレでもない。

 

コブがアリアドネにこう言っている。

「夢っていうのは見ている時は現実だと思っている。目が覚めて初めて変だと思うんだ。

君だってそうだろう?ここからが夢ってわかって見てる夢なんて無いはずだ」

「虚無」に落ちたサイトーが良い例です。

本当はまだ夢の中なのに

現実だと思っているから

ひとりだけ歳をとっていた。

 

サイトーが現実だと思っているから

夢の中でも歳をとる。

コブが現実だと思っているから

夢の中でもコマが止まる。

本当に「現実」か「夢」かは関係ないと。

そうなると

指輪をしていてもしていなくても

子供の服装も関係ないことになり、

ますます混乱します。

というか誰も

本当の正解がわからなくなってしまう。

 

もうひとつの夢オチは

ユスフを訪ねて

12人が夢を共有しているところで

コブも一度夢に入ったが

そのまま夢から出ていないという説。

トイレでコマを回そうとしたが

サイトーが来たので止めてしまい、

本当に現実に戻っていたかどうか

わからないから、というもの。

 

これだとコマが止まるシーンは

それ以前なのでクリアできるが

指輪の件がクリアできていない。

それなら最初から夢の方がいい。

 

 

クリストファー・ノーラン監督は

あのエンディングについてこう語っている。

ノーラン監督は、「インセプション」の公開後、これまでに発表したどの作品よりも、このナゾについて質問を浴びせられているという。「『あの場面でこう描かれていたから、あれは現実なんですよね?』とか、『ああいう場面があったから、あれは夢だってことなんですよね?』と聞かれる。でも、映画のなかにどちらか一方であることを指し示すヒントが含まれていたとしたら、それはぼくがミスを犯したということになる

曖昧な結末こそ、ノーラン監督が意図したもの。「ぼくにとって、『インセプション』にはあのエンディングが最もふさわしいように思えた。最も適切な“キック”(夢からさめるための衝撃のこと)だと感じていたんだ。ラストシーンで最も大事なのは、そして質問に対するぼくの回答だが、コブがコマを見ていないという点だ。コブはあのとき自分の子どもたちを見ていた。彼はコマを捨てたんだ。それこそが、あの場面において最も大事なことなんだよ

わざと曖昧な結末にした意図は

みなさんの解釈に委ねますよ、と。

あのコマが倒れようと周り続けようと

コブにはもうどうでもよくて

この世界を現実だと受け入れているなら

それでいいじゃないですか?

ということですね。

 

この作品に否定的なAmazonレビューに

こんな意見がある。

最後の駒が止まるか止まらないかわからないところで映画が終わるというのも非常に蛇足に感じた。
この駒は夢の中ならば回り続けるという設定なので実は現実と思っていた世界も夢だったのかと思わせるのがねらいの描写なのだが,実のところそうであったところでなんの驚きもないし,無意味な描写である。
普通この手の描写は,もしこれさえも夢であったならばと視聴者が考えたときに,恐怖や驚きを想起させるようにつくられている。
しかし,この映画にはそれがない。夢であったとしても,どうでもいいのである。

これは的を得ている。

 

確かに現実なら

妻の死んだトラウマを克服して

家に戻れてハッピーエンドだし、

夢の中だとしても

同じくハッピーエンドなので

どっちでもいいやと思ってしまう。

 

「もしかして夢オチかも?」という考えを

監督に「インセプション」されたとすれば

それだけでこの映画は

大成功なのかもしれない。

 

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