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オーディション

元気ハツラツオーディション

マイチャン。オーディション。

  LD系男子の時系列を追いながら実際の映像など交えてお送りしてましたが、そろそろ誤魔化さずに伝えなきゃいけないことがあると最近自覚しました。10年前「うちのLD系男子は表出性言語以外は普通の感性の持ち主なのに」と言っていたアレ、これが自閉症だったら全人類自閉症だろと思ったことは、LD系男子のみに至っては正解でした。でも当時の療育センターの方々、実際指導に当たってくれたあらゆる機関の専門の先生方の「これは自閉症である」という思い込みが思い込みではなく、「統計的にそうであることの方が多い」という事実は伝えておかなければならないと思いました。 LD系男子が特例だったのです。LD系男子の方がマイノリティであることは間違いないとどこかで伝えなければならないと思いました。 凄まじく簡単に言うと「発達障害は一生発達障害で、どんだけ回避しようがどんだけ否定しようがどんだけ訓練しようがずっとくっついてるもの」というのをまず本人がそしてその周りの特に母親が心しないと後々大変なことになるということ。そしてそれをまず忘れちゃならないってことです。私は忘れかけてました。私もですが周りも大分忘れかけてました。 今回某オーディションを受けて健常者が落ちてLD系男子がピックアップされたことからも、うちのLD系男子の「おかしな部分」は現代日本社会において「それほど齟齬ではない」「ある程度克服できる類の個性である」と認められたことから発します。 いやそれ勝手に「この程度大丈夫でしょ」って認定しないでくれよ。 ※言いたいことがなんだか漠然としてしまっていたので加筆修正してます。 うちの息子はおかしいです。実際言語発達遅滞から派生してる先天性表出性言語障害は問題続行している状態です。 3歳 児健診で言語発達遅滞と診断された児の 学童期における ... - J-Stage 言葉の発達の遅れで受診 した3歳 児の縦断的検討 - J-Stage 発達障碍者に優しく理解があり指導に定評がある我が中学でも、通常学級で通常児童指導と同じ処遇なのはうちのLD系男子一人だけなのです。2004年生まれで発達障害として療育センターに所属してここまでこれた、越境願い出して普通に記録されているのは我が学区ですら約350例中、LD系男子一人なのです。そしてそのLD系男子が2004年以降最大かつ最上の療育成功者として記録されていることにこの闇の深さを感じます。99%が脱落してるのです。そしてその上澄み1%に入っているLD系男子すら詰んでいるんです。もはや学業を諦めて別の未来を模索する段階に入っているというか、この13年間の追跡事実は伝えなきゃならないと思いました。 LD系男子は朝5時45分に起きて今日も基礎英語Ⅰ&Ⅱを聞いて頑張った普通の男子中学生です。でもそれが成績に反映されず苦しんでます。それでも素直なので先生方や私(親)が「聞いてるだけでもそしてそれが習慣化してるだけでも素晴らしい事である」という言を体現して毎日平日は欠かさずルーチンワークとして行える強靭な意志力と「安定しすぎ」と言われるものごっつい超起伏のない安定しすぎの精神力でもって言語性LDというどうにもならん障害に対して淡々と対処をし続けていくという「私なら途中で投げそうな」努力をし続けられる男子です。 それでも中学校という社会で「皆についていけている」だけで実際はその底辺に辛うじて引っかかっている状態なんです。これだけ努力して、頑張って頑張って勉強してもやっていることは素晴らしくても所詮ここまでなんです。高校に行くにしても学力が足りない、根性論でどうにかなるものじゃないんですよ。結局「努力できる、頑張ってる」って先生が褒めてくれても、療育関係者がこれは成功例だと誉めそやしても彼が希望としている進路には進めません。勉強ができないから、成績が悪いから。中間・期末テストで中学校の担任も療育の先生も「後1時間、いや三十分、試験時間を延ばせば普通の成績になるだろう」と言ってくれてますが、「普通級所属者である限りは、そのような特例は認められない」でこの支援は絶対に受けさせてもらえません。というか支援自体が「ずる」という考え方がこの日本では主流であり、恐らく「特例を認めるだけのマイナスがその子に存在しない場合、ご褒美になってしまう(健常者が不満に思うだろう)から認められない」というのが正解だと思ってます。特別に特別な配慮を重ねて「高校受験時の 本番の試験のみは一時間延長を認めましょう」と言われますが、高校受験時の特例だけではLD系男子の内申書には間に合わないし、何もかもが手遅れです。日本の療育と言うか、インクルーシブだかなんだかは、つまり全部手遅れということです。 マジョリティの優遇ありきで、この世界は回ってるんです。 だからこそ、中学などで発達障碍者たち、特に高機能(高IQ)組は余計に学校に行けなくなる、あるいは脱落していくのだと思います。私はLD系男子の母なのでLD系男子側の位置にたって中学を見ると本当にゼツボウが判ります。努力しろと言われてやってるのに絶対に報われない、でもそれは認められない、脳機能障害なんて見た目からじゃ判らない、母親の私からしても判らないレベルなんですから本人の内面のくすぶりなんて物凄いことでしょう。でも感性は普通人で可哀そうなことになんの才能も自分ではないと知っているLD系男子はそれを飲み込んで只管無駄な努力(厳密に言うと無駄ではないんだけど、結果が絶対中学生中じゃでない常人には想像もできない遥か未来(20年後ぐらい?)を積み重ねていくしかないわけです。私ならこの時点で全て投げそう。そしてある程度高機能で才能があり、常人より出来ることが多いけど支援が必要な人にしてみたら、余計にこの無駄なルーチンに耐えられないんじゃないでしょうか。 結果不登校、あるいは生活が荒れる、私は最近こちらの方の気持ちの方が良く判ります。(実際PTA不参加というか参加拒否しそう。辛すぎる)  しかしLD系男子はそこを淡々とこなしていきます。この精神安定度見てると物凄い才能じゃないかて私は思うんですがどうでしょう。私は時々この男、LD持ちじゃなかったらマジで人類支配できるレベルの凄い好男子になってたんじゃねえだろうなって思う瞬間があります。LD以外あまりにも凄いんですよ。誰も評価しないと思いますが、今後「人間の精神安定度」みたいなのを評価できる社会であって欲しいと思います。 取り合えず この追跡調査の事後の悪さを把握してみて欲しいと思います。 うちのLD系男子のように、「自分がかなりおかしな存在である」という脳機能のダメさ加減を知っていて尚、「努力し続けられる」人間、しかも10歳
~13歳ぐらいの男子小中学生 て考えたら、これ凄い要求をしてるんじゃね? って思えるんじゃないでしょうか。正直滅多にいないんじゃないかと思ってます。 そして表出性言語障害及び言語発達遅滞の おおもとの要因が 大抵の場合かなり根深い位置にあり、本人にも解消できない問題なのだということを覚悟したほうがいいと思います。そしてその障害を持っていることに対して、全否定に入るのではなく、出来るだけ間口を大きくしてあげてください。 ただ喋るのが遅かっただけ、ただ発音が悪いだけと私も思っていつか他の子に追いついてこの問題が解消されるのだろう、治るのだろうと思って思って最近まで実はそれを思って頑張ってきましたが、私が頑張っても無駄な上に「あ、これ一生治らないし一生この問題引きずる」と気づいて私が今地の底まで落ち込んでます。浮上できない。しかも気づいてたけど心底納得してなかった、自分結構そこら辺の受容滅茶苦茶遅い人というのも判ってがっくりしてます。許容出来てると思ってたんだけど全然出来てなかった。今頃「息子さんが将来職業に出来そうな長所を探しましょう(金稼げそうな長所)」って言われたのが効いてきてる。性格が良くて安定してて暴れもせず二次障害も幸い発生させず普通の人間の中に埋没して生きていけるのに「日本社会では全く存在意義なし」と言われたようなこの哀しみ。本当になんでLDなんだろうと思わずにはいられません。でもそれでLD系男子を全否定するのだけは絶対避けたいし、誰にもされたくない。私でも難しいんだから日本社会では殆ど回避不可能だろうけれど、それでもです。  私も今だからこそ言いますが、LD(言語性)と診断された時「こんだけ普通に話せて喋れて対人関係齟齬もなく友人も多くて勉強ができないだけの男に見えるのにそんな謎な発達障害のレッテルを貼らんでくれ」って思ったんです。 でも長男はLDでした。   

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