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「え!? もう そんな時間?」
こういう時 つい壁時計みたいなものを探してしまうが、勿論高麗にそんなものはない。
朝と夕の(天界でいうところの)五時に 法螺が鳴るのは分かってはいるが、大抵は 人に聞かないと おおよその時間すらウンスには分からないのだ。
「ええ、そうなのよ~」
特に 王様王妃様列席の式典に招かれている重臣と呼ばれる者たちの家族は かなり早い時間から席について待っているのだ。
(確かに 王様王妃様がお出でになる式典で遅刻などできるわけがない)
(あくまでも 彼女なりに、ではあるが)
一応 戦の出陣式ではあるが、チェ・ヨンが最高司令官ではあるものの 直接戦場には向かわず 開京で指揮を執ることになっているため、家族はどこか暢気なものだ。
家族で誰よりも張り切っているように思える。
「玄関前の小部屋で待ってるわよ」
「早いのねぇ 二人とも」
「母上が 早く行くって言うから 用意してたんでしょ」
「はいはい」
「兄上は?」
「まだ隊員じゃないけど 近衛隊の場所から見るって言ってたわ。 じゃあ、ヨンス いい子でお留守番しててね」
「や~~~!! ヨンスも行く~~!」
「ヨンスはまだ行けないの。もう少し大きくなったらね」
「や~~~!!」
大人になるのが 現代よりずっと早い高麗ではあったが、さすがに幼児のヨンスには無理だと思われたのであろう。
ヨンスは癇癪を起して泣きわめいていたが、母ウンスと二人の姉には 彼を気遣う時間の余裕がなあったため、慌てて馬車に乗り込み 皇宮へと向かったのだった・・・。
荘厳な宣仁殿が 式典のために飾られ、眩いくらいであった。
「玉座から見て 右側が文官、左側が武官 というのが 習わしなの。家族はその後ろ側ね。 今回父さまは 司令官というお立場だから 王様から見て左側の 一番王様側に座られるわ。 私たちは その後ろ・・・というか 二階席の一番左側ってことになるわね」
「・・・はぁ・・・、すご~~い・・・」
ウンスとすれば 確かに豪華ではあるが すごすぎて ここでくつろぐことなどできないだろう、と思ってしまうのだが 娘たちは ただただ皇宮の調度品にため息の連続のようである。
「はい 母上」
しかし 武官の中でも 『最高司令官』がチェ・ヨンであるということや(今までは 実質司令官だったとしても 名前だけの上役がついていたのだ) その妻が高麗の出身ではないことに 未だにネチネチ言う者が少なくないのだ。
(チェ・ヨンが文句つけようがない武将であることは 皆が認めているのだが、チェ家が元々文官の家であるということも 昔ながらの武官の家の者には 気にくわないのであろう)
今でこそ ウンスも余裕たっぷりではあるが、(実際 彼女より立場が上の者は その場にはいないのである) 昔は緊張して ソンヨンさんに 礼儀作法を一から習っていたわね、と思い出して ふふ、と小さく笑った。
(出陣式の式典なのだから わざとらしい茶番で時間の無駄だと ウンスは常々思っているのだが、チェ・ヨンをもってしても そう簡単にはこの茶番を省くことはできないらしい)
「・・・こんな時まで惚気ないでよ、もう 結婚して二十年近く経つ夫婦のくせに」
「あら、何年経とうが 母さまは父さま一筋よ! あ、こっち見た」
「・・・何しゃべってるんだって 怒ってるんでしょ」
「失礼ね! 私のこと見て 笑ったじゃない」
「・・・どこが?」
堪えた。
勿論ヒソンも 父チェ・ヨンの雄姿を見るべく 見つめていたが、あれはどう見ても『笑った』とは思えない。
むしろ『睨んだ』ではないだろうか・・・?
「失礼ね、どこがよ」
「いや~、あれはどう見ても 笑ってなんて いないけど・・・。ミギョン姉上 どう思う?」
「・・・私も こっちをチラッと見られたのは分かったけど、父上が笑ったとは とても思えなかった・・・」
「え~、笑ったわよぉ! 目の鋭い光が 私たちを見つけた途端 優しい色になったじゃない」
「・・・そうかなぁ?」
「・・・難しいです、母上・・・」
確かに 表情豊かな人ではないけれど、ほんの少しだけ 妻や子供たちに向ける視線は 優しいのに、と。
「ええ~~? そんなぁ」
「・・・母上だけが分かるから 二人は仲の良い夫婦なんですね」
「そういうものかしら?」
「う~ん、まぁ 私だけが分かるっていうのは 妻として 気分がいいわね!」
ウンスとしては 『鬼神』として 怖さだけが広まってしまっている夫チェ・ヨンの いいところをもっと広めたい気持ちなのだが、『自分だけがわかる』というのにも かなり魅力があったようで ご満悦だったようである。
テイルズ・オブ・愛想
やっと夏休み終了が
見えてきた
長かったな~夏。笑
夏らしいこと
ぜ~んぜんしてない。
さ、6月の渡韓記録、
一応最後です。
アシアナのモバイルチェックインで
仁川空港つくまでに
チェックインしていたので
荷物を預けるだけ~
なのでいつものように
キンパ買って帰ろうと思ったら
無くなってた~
この悲劇は
なう。でも報告済み。
悲しみを引きずりながら
←大袈裟。笑
ずっと奥まで歩いていくと
スクールフードが!
もうこの時は
キンパなら何でもいいや!
ってな気分だったので
購入笑
でね、初めて?
端っこまで来たから
こちらもついでにー
百味堂
そのご機嫌ナナメな
ん??
これ、牛乳やった←
搭乗開始30分前には
で、また買い食い。
コグマプレッツェル
帰りの食事は
帰りどないしよかな??
初のラピート
帰りもゆったり
ってなかんじで