愛想 みるみる、とりこ。
1週遅れとなってしまいましたが、ハンチョウの感想です。
今回、班長が解放されたのは錦糸町(恐らく錦糸公園)。
(公園ローテ・上野公園→~→日比谷公園→井の頭公園→錦糸公園→?)
この日は晴天に恵まれ、心地の良いポカポカ陽気・・・!
これには班長、
簡単な夕食(バーガー)を済まし、
就寝(格安ビジネスホテル)・・・!
※ここまでテンプレ
漫画を読んだり毛玉を取ったり、毎回半日無駄にしちゃうのね・・・(^_^;)
今回に至っては子供にイタズラされてるし・・・w
それでいいのか班長。
翌日、昼前に目覚めた班長は街をぶらつきますが、既にタイムリミットが近づいていました。
大槻が苦学生時代を過ごした
思い出の地・・・!
そうなの・・・っていうか長髪だったんかい。似合わんw
班長がストリートミュージシャンって・・・あまり上手いイメージはないけどな。聴いては見たいけど。
それと・・・地味にこのコマで歌われている曲は、カイジEDの「負け犬たちのレクイエム」ですね。白竜さん、本当に渋い曲ですよあれは・・・。利根川の十八番なのだろうか。
班長は当時の記憶が蘇り、学生時代を回顧。
頻繁に通っていた食堂が、この錦糸町にはありました。
それは中華料理店「大刻屋」。
大将は不愛想ですが・・・学生がカニチャーハンを頼んだ時にだけ、無言で1.5倍の特盛でサービスしてくれるのです。
いいエピソードだね・・・。ほとんど入った経験はありませんけど、人情味溢れる大衆食堂はいい意味で時代が止まっているというか・・・情報化社会の喧騒を忘れさせてくれます。
このカニチャーハンが、日々の金欠をチョコチップスティックパンで凌いでいた班長にとってはご馳走なのでした。
記憶を辿り、思い出の一品を求めてお店を探すと・・・
当時から何一つ変わらぬ姿で、大刻屋は存在していました。
これは嬉しいね。ノスタルジーに浸っているときの幸福感は何物にも代えがたいものがあると思う。
25年間、変わらないメニュー表。
もちろん中のメニューも同じ、早速思い出のカニチャーハンを注文しようとしますが・・・
「オムライス」だろっ・・!?
オムライスではなくオムレツライス・・・そもそも中華でオムライス?
そして50音順にのっとった書き足しとはいえ、この捻じ込まれ方は異常。これは嫌でも目を引きますね。
しかし、1日外出において最も怖いのが外れを引くこと。地下に戻って数日間は後悔の尾を引くことになります。
ここでの冒険は危険と、当初の予定通りの注文を決めた班長。
ですが・・・
ほんの数ミリ・・・
好奇心が安定を・・・!?
この注文を受け、大将は訝しげな表情で班長を凝視。明らかに嫌な間が空きました・・・。
やはりこれは失敗・・・普段注文されないから、なのか?
無難にカニチャーハンにしておくべきだったと、珍しく動揺を隠せない班長。
しかし、考えてみればこの大刻屋の売りはチャーハン。とどのつまり、焼き飯系は鉄板なのです。
そしてオムライスも焼き飯。大外れはないはず、と気を取り直しました。
この表情は・・・w
カイジに地下でビールをぶっかけられた時のパロディですね。
笑っているのに怖いという、無言版の竹中直人状態。班長らしい不気味さが印象深いです。
期待と不安が入り混じる中、遂に運ばれてきた料理は・・・!
うわ・・・∑(゚Д゚)
マジか・・・!
メニュー名に偽りなしですが、せっかくの1日外出で食べる料理としては質素すぎるね・・・。
まるで安めの学生食堂と、まさかの読み違いに肩を落とす班長。
しかし、いざ手を付けてみると・・・
洋食屋には・・・絶対に無い発想・・・!
しかも、このオムレツには中華だし(ウェイパー)も混ざっており、ケチャップが少なくても大丈夫。絶妙なだしのしょっぱさが白飯によく合います・・・!
ひー・・・絶対美味いじゃん・:*+.\(( °ω° ))/.:+
ぐああっ・・・食いたい。
こんな深夜に感想書いているのは拷問ですよ・・・。まさに飯テロ。
破壊力抜群ですね。
一時はどうなることかと思いきや、予想外の大当たりに大満足。冒険して正解でしたね。
最後のお冷を飲み切り、帰ろうとする班長ですが・・・やはりカニチャーハンを食べずに帰ることだけは心残り。
今回は仕方ないと諦めていましたが・・・
ま・・・サービス サービス
おお!?ヽ(゚◇゚ )ノ 25年ぶりなのに覚えていらっしゃったのか。
なるほど、注文で一瞬間が空いたのは班長の顔に見覚えがあったからですね・・・。ベタといえばベタな展開ですけれど、これは感激だね。
大将の心意気に感謝しながら、大事にカニチャーハンを味わう班長。当初の計画も達成し、今回の外出は120点で終えることができたのでした・・・!
まさか・・・
思いもよらなかった・・・!
ここで採点をオール5にしないのが班長ですよね(^_^;) あくまで評価には私情を挟まないという。
でも今回の描写を見る限り、横で談笑している学生はいましたが、客数自体はそれほど入っていなかったけどな・・・。まぁ快く携帯を貸してくれる黒服で和んだからいいか。
今回はこれまでの読み切りを含めた4話の中でベストじゃないかな。起承転結が綺麗に展開されているというか、人情ドラマが清々しい。
カイジ本編では決して見せなかった純真な部分が見えた点も面白かったです。時を経ての恩人からの厚意には、どんな人でも心に迫るものがあるでしょうね。
また・・・最初に半日を無駄にする事と、最後のコスプレ比喩はお決まりみたいですね。個人的には特に気にしていないで、そのこだわりは不要かな・・・と思いますけど。むしろ1日目、2日目に分けた前後編の内容も読んでみたいな。
最後にこれはどうでもいいことですが・・・今回のタイトルは「捻込」、メニュー表の件から来ていますけど、これほど良いエピソードでそこをチョイスするのかw 大将とか学割とか気遣とか、もう少し適切な熟語があったでしょうに(^_^;) そこも含めて萩原さんのセンスは独特ですね。
次回は再来週、有楽町編に続きます。
マスコミがひた隠しにしている愛想
運ばれたディナーを食べながら