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日本人なら知っておくべきエマのこと

エマ

あの直木賞作家がエマについて涙ながらに語る映像

 

 

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『プレステージ』

[The Prestige]

(2006年)アメリカ映画

 

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<あらすじ>

19世紀末のロンドン。アルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)はライバルであるロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)の瞬間移動マジックを調べるため、彼のマジックの最中に舞台下に侵入する。するとアンジャーはボーデンの目の前で、2人にとっていわくつきの水槽に落ちて溺死。そばにいたボーデンはアンジャー殺害の容疑で逮捕される。

遡ること数年前。若きアンジャーとボーデンは、ある奇術師の下で互いに修行していた。ある時、助手であったアンジャーの妻が水中脱出マジックに失敗し溺死する。その原因はボーデンが結んだロープであった。2人は決裂し、アンジャーは復讐のためにボーデンの手品を失敗させ、ボーデンは左手の第4・第5指を失う。以後、2人は互いの邪魔をしながら激しく競い合うようになる。

<スタッフ>

監督・脚本・製作 クリストファー・ノーラン

脚本 ジョナサン・ノーラン

原作 クリストファー・プリースト『奇術師』(1995年)

製作 エマ・トーマス

    アーロン・ライダー

製作総指揮 クリス・J・ボール

    ヴァレリー・ディーン

    チャールズ・J・D・シュリッセル

    ウィリアム・タイラー

音楽 デヴィッド・ジュリアン

撮影 ウォーリー・フィスター

編集 リー・スミス

 

<キャスト>

ヒュー・ジャックマン(ロバート・アンジャー)

クリスチャン・ベール(アルフレッド・ボーデン)

マイケル・ケイン(ハリー・カッター)

スカーレット・ヨハンソン(オリヴィア)

デヴィッド・ボウイ(ニコラ・テスラ)

パイパー・ペラーボ(ジュリア・マッカロー)

レベッカ・ホール(サラ)

アンディ・サーキス(アレー)

リッキー・ジェイ(ミルトン)

 

19世紀末。

ライバルとしてしのぎを削る

アンジャーとボーデンという

2人のマジシャンがいた。

ある舞台でアンジャーが

瞬間移動の失敗で死亡し、

ライバルのトリックを知ろうとして

舞台裏に侵入したボーデンが

殺人罪で逮捕される。

彼は冤罪を主張するが

聞き入れられず死刑が確定。

ボーデンはアンジャーの罠に

はめられたのではないかと疑う……。

華やかなマジシャンの世界を舞台に

2人の天才マジシャンが

火花を散らすサスペンスストーリー。

 

 

これは難解。

傑作『メメント』の

クリストファー・ノーラン監督なので

一筋縄じゃいかないとは思っていたが

一回観ただけでは全てを理解できない。

 

現在と過去が何度も入り混じり、

登場人物も多くて

付け髭などで変装することもあり

誰が誰だかよくわからない。

こいつ誰だっけ?と混乱した。

あの場面の○○はどちらか?と

後になってやっと意味がわかる。

 

すべてのマジックは

3つのパートで成り立っていて、

最初は「確認(プレッジ)」

マジシャンは何でもない物を見せて

タネも仕掛けもないことを確認させる。

次のパートは「展開(ターン)」

物を消したり移動させたり

驚くべきことをして見せる。

それを見破ろうとしても無駄。

最後に最も難しいパートが

「偉業(プレステージ)」だ。

消した物を元に戻さなければ

観客は拍手をしない。

この映画のタイトルである

「プレステージ」はここから来ている。

確かに面白い仕掛けはあるが

俺としてはちょっと期待外れ。

こういうネタは嫌いじゃないけど

主役のマジシャン2人が

どちらも善人に見えなくて

感情移入できないまま

130分も長々と暗い物語を

見せられては退屈してしまう。

 

手品を題材にしているのに

トリックに○○要素が入っているので

批判も多い作品。

伏線好きなら

観る価値はあるだろうが

はっきり言って凡作。

綾辻行人や千街が推しているけど

どこがそんなに良いのやら……。

 

あと予告編が超ネタバレなので

これから観る方は予告見ないように。

 

★★★☆☆ 犯人の意外性

★★☆☆☆ 犯行トリック

★★☆☆☆ 物語の面白さ

★★★★☆ 伏線の巧妙さ

★★★☆☆ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 7点

 

 

 

 

 

-----------

 

 

 

 

 

 

< p>※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

------------

 

 

 

 

 

 

 

 

1分でわかるネタバレ

 

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

ジュリア・マッカロー ---●アルフレッド・ボーデン ---事故【溺死:水槽】

ロバート・アンジャー ---●ロバート・アンジャー(コピー) ---自殺【溺死:水槽】

ロバート・アンジャー(コピー) ---●アルフレッド・ボーデン ---憎悪【射殺:ピストル】

 

<結末>

瞬間移動マジックで

水槽に落ちて死んだアンジャーは

テスラの装置で作ったコピーだった。

マジック披露のたびに

複製を作って殺して

コピーが違う場所から出てくるから

瞬間移動に見えていた。

アンジャーは自分を殺した殺人罪で

ボーデンを罠にはめたのだ。

 

アンジャーはコールドロウ卿として

死刑目前のボーデンの前に現れ

自分の勝利を告げる。

ボーデンは死刑になったが

ボーデンのアンジェニアの

ファロンがやってきて

アンジャーを射殺する。

彼の顔はボーデンそっくりだった。

 

実はボーデンにも影武者がいて

瞬間移動で二人一役をしていた。

それがファロンで、

お互いに入れ替わりながら

2人で同じ人生を歩んでいたのである。

 

 

どんでん返し

 

この作品のどんでん返しは2つ。

 

まずアンジャーが生きていて、

マジックの失敗で死亡したと思わせて

テスラの装置でコピーを作り

自分殺しの罪で

ボーデンを罠にはめたこと。

 

あのマジックの装置は

瞬間移動装置ではなく、

コピー装置だった。

瞬間移動マジックのトリックは

装置に入ったアンジャーが

落とし戸で落下。

水槽に閉じ込められて死亡し、

コピー先があの後ろの位置にあるので

コピーされたアンジャーが出現して

観客には瞬間移動に見えている。

 

つまりマジックのたびに

1人アンジャーが死亡している。

トリックを暴こうとしてボーデンが

舞台裏に来て騒いだから

アンジャーの溺死体が見つかり、

その機会を待っていたアンジャーは

姿を消して自分殺しの罪を着せた。

彼にとっての復讐だった。

 

水色はミスリード紫色は伏線です。

 

マジックのたびに死んでいた鳩

この瞬間移動トリックの伏線。

マジックのたびに死んでいたアンジャー。

必要の無い方は

舞台裏に消されているという意味。

 

冒頭の大量のシルクハット

後でわかるがコピー装置の示唆。

 

もうひとつのどんでん返し。

ボーデンが瞬間移動に使った

協力者の謎。

ボーデンは双子だったこと。

 

ここがこの映画の一番難しいポイント。

ボーデンは双子なのか?コピーなのか?

あなたはどう思いましたか?

 

ネットでは

検索トップに出る

某映画批評ブログのせいで

コピー説が有力だが

ボーデンは双子で間違いありません

 

ラストでもう1人のボーデンを見たアンジャーが

「兄弟?双子か」と聞く場面。

ボーデンが複製装置を使ったと気付いたとか

某ブログは言ってますが、

あの装置をボーデンが使う映像が映りましたか?

それを示唆する台詞も無い。

アンジャーが全てを悟った表情をする場面は

「そうか、ずっと……」と言っています。

「そうか、お前も」ではない。

勘違いも甚だしい。

これは言葉通りの意味で「双子」ということです。

 

テスラが実験に

成功していたことに気づく前に

ボーデンは実験の成功を知っていて

テスラに教えず密かに

コピーを連れて帰って

影武者をやらせていたというのは

あまりにも無理がある。

 

某ブログではやたら

テスラが実験が成功していることに

「気づいていない」ことを

コピー説のよりどころにしていますが、

シルクハットを実験に使い、

猫を実験に使っている慎重派が、

その前に人間を実験に使うはずがない。

何でシルクハットの前に

ボーデンを複製できるんだよ?

それとボーデンは

ミルトンの下積み時代から2人いたので、

何年間研究の成功に

気づかなかったんですか?

 

シルクハットを実験に使う前に

テスラはこう言っています。

「これから処女航海が始まるところだ」

つまりシルクハットを使う実験が

最初の実験だったわけで

前に同じ装置を作ったことは無いと

劇中ではっきり言っています。

 

ボーデンが複製装置のことを知っていたら

アンジャーの瞬間移動のトリックもわか

マジックを見破ることに躍起になる必要が無い。

……ということでコピー説が

あり得ない事が証明されました。

 

まあ身も蓋もないこと言うと

原作が「双子という設定」なんですけどね。

アルバートとフレデリックの兄弟、

それを合わせて「アルフレッド」。

 

 

次は

2人のアルフレッド・ボーデンに

目を向けてみよう。

2人の外見は同じだが

性格にかなり違いがある。

コピーで生み出された複製なら

ここまで性格が変化することは

ないと思いますよ。

 

このブログでは

サラを愛していた方が

「ボーデンA」、

オリヴィアを愛していた方を

「ボーデンB」と呼ぶことにする。

2人の違いをまとめてみた。

 

ボーデンA

  • サラを愛している。
  • 他人に優しい性格。
  • ロープをゆるく結ぶ方。
  • ジュリアの葬儀に行って「わからない」と答えた。
  • 銃弾掴みでアンジャーに怪我させられた。
  • テスラの発表会を見に来ていた。
  • サラと住む家を買う。
  • 酔っているルートに「替え玉に支配権を握られた」とぼやく。
  • 捕まったBを助けるため、アンジャーに日記のキーワードを教える。
  • Bにジェスを動物園に連れて行ってくれと頼む。
  • もうアンジャーの舞台を見に行くなとBに警告。
  • Bと最後に面会して赤いゴムボールを受け取る。
  • カッターのマジックを見ていたジェスを迎えに行く。
  • アンジャーを射殺してBの仇を討つ。
ボーデンB
  • オリヴィアを愛している。
  • トリックに異常に執着している。
  • チャン・リン・スーの金魚鉢トリックを見破る。
  • ロープを二重結びにする方。
  • 二重結びでジュリアを殺してしまった。
  • Aに合わせるため左手の薬指と小指を切断する。
  • アンジャーの舞台に上がり鳥籠を壊して婦人を怪我させる。
  • スパイとしてやって来たオリヴィアを雇う。
  • アンジャーの替え玉のルートを吊るしあげる。
  • ファロンで尾行して棺に閉じ込められて生き埋めにされる。
  • オリヴィアに「フレディ」と呼ばれている。
  • サラと口論して「今日は愛していない」と言ってしまい自殺に追い込んだ。
  • アンジャーのトリックを見破ろうと舞台裏に入って殺人犯にされる。
  • コールドロウ卿がアンジャーだと知る。
  • ファロンの姿のAに赤いゴムボールを渡す。
  • 死刑になる。「アブラカダブラ」

 

BがやったことをAがわざととぼけて

ボーデン自体が悪い奴に見えるのが

大きなミスリードになっている。

 

ボーデンの瞬間移動マジックで

全く同じ男が反対の扉から出てくる。

カッターは単純な替え玉だと言うが

アンジャーとオリヴィアは同じ人物だと断言する。

同じ人物……ではないのだが、

外見は全く同じなので

普通は見破れないだろう。

これはボーデンの

人生を賭けたマジックだから。

 

 

ジュリアの手首を縛る時、

ボーデンはたまにゆるい結び方をする

本当は二重結びの方がいいと提案する。

お気づきだろうか?

ミルトンの下積み時代の

この時点でボーデンが2人いる。

ゆるく結ぶ方と

二重結びを提案する方。

ジュリアを殺してしまったのは

完璧なマジックに熱心な

二重結びのボーデンBだ。

 

中国人の奇術師を観に行った時、

ボーデンはトリックを見破り、

人前に出た瞬間からマジックのために

日常生活を犠牲にして演じている

指摘しているのが

ボーデンの二人一役を示唆している。

トリックを見破ったのはBだと思うが

他者を尊敬する気持ちがあるAかも。

 

アンジャーに

ジュリアの手首を

「どう結んだのか?」聞かれて

「すまないが、わからない」と答えるボーデン

これはダブルミーニングで、

視聴者はボーデンが悪意を持って

二重結びをしたのだと思わされるが、

実はもう片方のボーデンBが結んだので

このボーデンAは知らないから

「わからない」と答えている。

 

サラのアパートの中に

ボーデンが瞬間移動した。

サラを気に入ったボーデンAが

Bに協力させて先に中に入っていた。

 

サラに赤ちゃんができたと聞いて

「すごいな。ファロンに知らせなきゃ」

場違いな発言をするのは

今のファロンがサラを愛している

ボーデンAだから。

こっちはボーデンBです。

 

サラは鋭いので

ボーデンがマジックに夢中な日と

私を大事にしてくれる日が

あることを知っている。

2人が双子とまでは

さすがに気付いていない。

 

サラがボーデンの指を治療する場面。

「どうしてまた出血したのかしら?

怪我
たばかりみたいよ」

アンジャーに撃たれたのはボーデンA。

もう一人のボーデンBも

Aに合わせて指を切断した。

傷が新しくてまだ出血が続いている。

 

先週は家は買わないと言ったのに

今週急に家を買ったボーデン。

家を買ったのがボーデンA。

気が変わったんだと誤魔化す。

 

スパイとしてボーデンに接触したオリヴィアが

ボーデンの楽屋に

かつらと眼鏡が置いてあったと教える。

かつらと眼鏡というとファロンがあやしい。

この報告を受けたアンジャーは

やつは替え玉を使っていると思わせるために

そうやって日々演技しているんだと言うが

皮肉なことにそれは当たっていた。

 

オリヴィアと話す場面で

ボーデンは今まで一度も

サラを愛したことは無かったと言う。

それは片方の僕で

今ここにいる僕は君を愛していると。

この告白で

オリヴィアはボーデンを

二重人格だと勘違いする。

そのため視聴者も

二重人格オチだとミスリードされるが

実際はボーデンBなので嘘は言っていない。

 

ボーデンがファロンに向かって

「お前はあいつに構うなと言ったのに」と言う。

その場面を振り返ってみると

「もうあいつは放っておく。いいな」と

ボーデンがカメラの向こう側にいる誰か

話しかけているが

あいつに構うなと言ったのは

ボーデン自身でファロンの姿ではない。

自分が自分に話しかけて

いるようになってしまうが、

2人が同じ姿をしていることを

見抜く最後のチャンス。

この時、話している方がボーデンAで

もうマジックを見破りに行くなと警告したが

ボーデンBは舞台裏に侵入してしまい

罠にはめられたのだ。

 

アンジャーに関する伏線では

中国人の奇術師を見た後でジュリアに

「僕は偽名を使っているだけ」という台詞。

彼の本名は……

そう「コールドロウ卿」だ。

 

    よくある疑問

     

    Q,テスラは最初から

    複製装置を作ろうと思ったの?

     

    違います。

    彼は「転送装置」を作ったつもりでした。

    それなのに光線を浴びた

    シルクハットが消えないため、

    失敗しているのだと勘違いしていた。

    裏庭にコピーが

    大量にできていたことすら気付かずに。

     

    Q,もう1人のボーデンが

    テスラの装置で生み出された

    コピーでないなら

    どうしてボーデンの日記に

    テスラの名前があったのか?

     

    多くの人がテスラの名前があることで

    ボーデンが以前にテスラと

    接触していたと思っているようですが、

    発表会でテスラのことを知っただけで

    彼とは全く面識がない。

    テスラからもボーデンの名前は

    一度も出ていない。

     

    彼の下で働くアレーが

    アンジャーを気に入っていて

    テスラが他のマジシャンに

    装置を作ったと思っているアンジャーを

    そのまま泳がせて食いつかせた。

    研究のお金を出させるために

     

    ニコラ・テスラは

    変わりものの発明家として有名でした。

    要するにボーデンは

    冗談のつもりでテスラの名前を出しただけ。

     

    もしもあなただったら

    自分のトリックの秘密を知る人物に

    わざわざ会いに行かせたりしますか?

    それもライバルに。

    そんなことしないでしょう?

    無駄足踏ませて

    からかう目的じゃなければね。

    「破れた夢の慰めが

    アメリカで見つかることを祈る」

    これが答えだ。

     

    Q,アンジャーに生き埋めにされたのは

    どちらのボーデン?

     

    サラとオリヴィアとファロンの前で

    新しいマジックのアイディアを話す。

    そこで自分を生き埋めにして

    誰かが俺を掘りだすと答えているので

    この時のボーデンが埋められた方。

    オリヴィアからフレディという

    サラの知らない名前で呼ばれたり

    サラに冷たく当たり

    「本当のあなたじゃないみたいよ」と

    言われるのでボーデンBです。

     

    Q,ボーデンBは故意にジュリアを殺した?

     

    事故です。

    ボーデンBは完璧なマジックのためには

    二重結びがいいと提案し、

    ジュリアもそれを了承したので

    出来るものだと思って二重結びをしたが、

    ジュリアに技術が足りなくて

    抜け出せなかった。

     

    Q,サラはどうして自殺したのか?

     

    ボーデンはAもBも

    同じ「ボーデン」としてサラに接していたが

    サラは自分に冷たい日があることを知っていた。

    もうこれ以上耐えられない。

    ボーデンBと口論になり

    「今日は愛していない」と聞いて首を吊った。

    最後まで真実を知ることも無く……。

     

    Q,ファロンに撃たれたアンジャーは

    オリジナルのアンジャー?

     

    いいえ。

    オリジナルのアンジャーは

    とっくに死んでいるはずです。

    あの装置でマジックを披露するたびに

    水槽の中でもう1体を殺していたとすると、

    最初の瞬間移動のお披露目をした時に

    オリジナルが死亡して

    コピーが残ったことになる。

     

    そこからマジックのたびに

    コピーの方が生き残る。

    コピーとはいっても

    記憶もすべて引き継いでいるので

    自分の抜け殻が

    水槽で死んでいるようなものと

    考えたほうがいいのかもしれない。

     

    アンジャーが

    マジックのたびに自分は

    生き残る方なのか

    それとも死ぬ方なのか

    怖かったと話すが

    結局は常に

    生き残った方の記憶だけが残るわけで

    これは杞憂にすぎない。

     

    Q,死刑になったのは

    どっちのボーデン?

     

    「オリヴィアを愛していた方のボーデン」

    (ボーデンB)

    サラにきつく当たって

    サラを自殺に追いやってしまったことを

    もう一人の自分に

    謝っていたことからわかる。

     

    Q,カッターはすべて知っていたのか?

     

    そうですよ。

    ボーデンが2人いることを

    知っていたことがわかるのは、

    ジェスにマジックを披露した後で

    ボーデンが迎えに

    来たシーンでわかります。

    (赤いゴムボールに注目)

     

    この時、

    ボーデンはアンジャー殺害の罪で服役中。

    にも関わらずボーデンの登場を

    平然と受け入れている。

    なんといっても彼は

    「2人の」アンジェニアですから。

     

    アンジャーが死んだ原因の

    水槽トリックを説明する時、

    判事が「観客がいなくても?」と聞くと

    「観客はいました」と

    ボーデンが観客だった

    (見ていただけだった)ことを

    うっかり言ってしまう。

    それなのに法廷で

    ボーデンがアンジャーを殺したと

    嘘の証言をした。

    なんともひどいやつだ。

     

    Q,最後にチラッと見える

    水槽の中のアンジャーの意味は

     

    あの場所には15個くらい

    水槽が見える。

    その中すべてに

    アンジャーの死体が入っている。

     

    前述したように

    コピー元が水槽で死亡して

    コピー先が残るので

    マジックのたびに増える死体を

    隠さなければいけない。

    ここは「アンジャー」の死体置き場だった。

     

    リアリティの崩壊

     

    フィクションなので

    ある程度のリアリティの無さは

    目をつむってもいいと思う。

    しかしこの映画は

    ちょっとひどすぎる。

     

    まず瞬間移動トリックのタネである

    複製を生み出す装置

    ニコラ・テスラという実在の科学者を出して

    もしも○○を作っていたらという

    架空の設定を使っている。

    そこまでは別にいいのだが、

    姿が全く同じで記憶を持ったまま

    コピーができるというのはどうなのか?

    まだ「黒魔術」の方が納得できる。

    それと人間が簡単に生み出されて

    殺されていくのは命を軽んじすぎていて

    嫌悪感を抱いてしまう。

    ストレートに瞬間移動に

    した方がいいのではないか?

     

    テスラがあれほどの大発明を公開せず

    アンジャーに託したのは理解できない。

    不完全な装置に

    納得がいかなかったとしても

    トーマス・エジソンという

    ライバルがいたわけですから

    発明を公にして自分の株をあげたいはずだ。

     

    舞台裏にたまたま入ったボーデンが

    殺人罪で死刑になるのもおかしい。

    ジュリアの手を縛ったボーデンが

    過失致死で逮捕されるならまだしも、

    アンジャーの死は

    ボーデンが水槽を用意したわけでもなく

    完全なアンジャー側の事故で死亡したうえに

    助けようと必死だった姿すら

    考慮に入れられず、

    カッターの証言と

    過去のいざこざだけで「死刑」というのは

    あまりにも現実味が無い。

     

    ジュリアが溺れて1分少々なのに、

    人工呼吸すらしないお前ら……。

    19世紀末にそういう方法が

    見つかっていなかったのか?

    1858年にシルベスター博士が

    胸部を圧迫する方法を見つけている。

    何かできることがあったんじゃないのか?

     

    カッターの役割がよくわからない。

    アンジャーの味方のようで敵でもある。

     

    でも最終的には

    やっぱりSF装置の登場でしょうね。

    もっと物理的に凄い

    トリックがあるかと期待していたから

    期待外れに感じてしまった。

    アンジャーが生きていることや

    ボーデンの秘密も驚きが無い。

    結末が読めて白けてしまった。

     

    ネタバレは自己責任で

     

    劇中でボーデンはこう言う。

    誰もがタネを教えてくれと言うけど

    教えた途端に価値がなくなる。

    タネを知ったら誰も驚かなくなる、と。

     

    ネタバレも同じこと。

    難解でわからなくてモヤモヤしたら

    真実が知りたい欲求にかられる。

    ネットで「ネタバレ」を検索して

    【ネタバレ注意】と書いてあるのに

    真相を覗いてしまう。

    それは正しいことなのか?

     

    この映画も難解なまま

    謎が解けずにいた方が

    良かったのかもしれない。

    コピー説を信じていた方は

    そのままでいい。

    誰もが騙されていたいのだから。

     

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