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先日、光栄にもある方のブログでさとみんのことについてご紹介する記事を書いていただきました(*´ω｀*)
https://ameblo.jp/akemi-gid/entry-12376632967.html

その記事は｢男の仕事、女の仕事｣についての記事だったのですが…

まあ、世間一般的に｢バス運転士｣とは男の仕事ですよね。。別に女性がバス運転士になっていけない訳でもありませんし、むしろ最近では女性ドライバーを積極的に採用しているバス会社も増えてきましたが…現在でもバス運転士の90％以上は男性です(；・ω・)

それでは本題。。
｢なぜさとみんは女性になりたくて女性になったのにわざわざバス運転士という男の仕事を選んだのか？｣
理由はまあ色々ありますけど、、
いちばん大きな理由は
いざ、女性として生活しようにもさとみんは｢大型二種免許｣くらいしか仕事に活かせる資格・経験がなかったからです(^o^;)
｢簿記３級｣やら｢パソコン検定３級｣などの資格も持ってはいますが、３級では就職に何の役にも立ちません
さとみんは大学卒業後はいわゆる就職氷河期と呼ばれる時代で正社員で就職することが非常に困難な時代でした。一流大学を卒業しても就職が困難な時代にネットでよく馬鹿にされるＦラン大(定員割れで誰でも入れる大学のこと)を卒業したさとみんにまともな就職先などあるはずもありませんでした(・・;)
そのためさとみんが20代の頃は非正規雇用の職を転々とするいわゆるフリーターでした。
飲食店やホテルマン、駅員や車掌、倉庫作業に製造業、引っ越し屋に農業まで様々なアルバイトをやりましたヽ(・∀・)ノ
そんなフリーター生活に終止符を打つため大型二種免許を取得してバス運転士となる道を選びました。
その頃はバスが特別好きだった訳ではありません。大きな会社に正社員で働けるという理由で応募しました
20代のうちに何も手に職をつけてなくて30代から何か始めるとしたら、、今の時代｢ドライバー職｣若しくは｢介護職｣が王道かと思います
(ちなみに…さとみんはバスヲタクであるという疑惑があるようですが、、元々さとみんはバスを見ても"日野のバス"か"ふそうのバス"だか分からないくらいバスには興味がありませんでした)

という訳で、バス運転士としての道を歩み始めたのですが…さとみんにはもうひとつ悩みがあって…
｢女性として生きたい…｣
その夢を叶えるため(というか、悩みを解消するため？)
そのバス会社を退職し、女性として生まれ変わることを決意しました
あたしは職場でカミングアウトして在籍トランスする勇気はありませんでしたので女性として別の会社に新たに就職するという選択をしました
本当は女性に生まれ変わったら…ネイリストやビューティーアドバイザー、トリマーなどの仕事に就きたかったのですが、、、まあ20代の頃にそういった経験も何もないのに30代になって未経験で受け入れてくれるところなんてありませんよね。。
見た目の性別は変わっても中身は男性時代を生きたさとみんと何ら変わらないのです。
(ちなみにビューティーアドバイザーの採用試験は男性時代に受験しましたが、不採用でした)
ということで、男性時代の資格や経験を活かせる仕事と言えばバス運転士しかないよなぁ…という結論に至ったのです。それと、正直またバスに乗りたいという気持ちもありました(^o^ゞ
男性時代に大型二種をとっておいてよかったなぁと思いました。大型二種さえあれば、バスだけでなくトラック、タクシーにも乗ることが出来ます
しかし、、、
トラックは荷物の積み込みがありますから、体力のないさとみんには向きません。
タクシーもお給料はほとんど歩合制ですから…そういうノルマというか精神的に追い詰められるような仕事もさとみんには向きません。。
ということで行き着いた先はやっぱりバス運転士なんです(^^;
｢バス運転士なんて全国的に人手不足なんだし、今となっては誰でも入れる業界。ましてあたしは業界内では年齢も若い方だし違反歴も事故歴もない。会社によっては大型二種養成制度もあるくらいだけど、あたしは大型二種も既に持ってて大型経験もあるんだから不採用になる理由なんてない。トランスジェンダーでも採用してもらえるだろう｣と簡単に考えていました
正直考えが甘かったですね…(;´д｀)
いくら人手不足とは言え女装した運転手なんて誰が雇うんですか？
結局どこも不採用(ー_ー;)
それでも女性として生きていくために当時は何でもやりました。その頃お付き合いしていた彼氏に支えってもらったのも大きいですが、何とかドン底から這い上がってようやく女性としてちゃんとした仕事に就くことが出来ました。(ちなみにそこからブログを始めました)
そのお仕事とはもちろん｢バス運転士｣です
そんな流れで女性バス運転士として現在も働いています
初めて女性として受け入れられて…こんなに働くことが有り難いと思ったことありません
今は女性として社会から認められて活躍出来ることが幸せで毎日が楽しくて仕方ありません(*´∀｀*)
さとみんにとってバス運転士になったのは必然的というか運命のような気がします。
そんな、、子供の頃からの夢でもなく憧れて選んだ訳でもなく流れに身を任せてたまたまなった｢バス運転士｣という仕事ですが…今となってはさとみんにとってやりがいと誇りをもてる仕事であり、天職にもなっています
きっと天国にいるバス運転士だったさとみんのおじいちゃんが導いてくれたのではないでしょうか。。(*´ω｀*)