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愛想品、レアもの、新作ショップ!

愛想

第壱話 愛想、襲来

その当時Sの家庭は

旦那さんとの間に子供は1人、小学一年生。

前の旦那さんとの間の子は、高校生と成人済みの女の子。

旦那さんの親は、正月には孫たちを迎えにきたりして、わけ隔て無く可愛がっていたみたい。

旦那さんも新しい家族、新しい人生に意欲を燃やした事でしょうね。

一戸建てを買い、娘の野球も見学に来たりしていました。

 

しかし、うちの夫とSが不倫をしたからなのか、その前からなのか分りませんが、

お給料を一旦は入れても、どんどん持っていってしまい、衣食のお金はSのパート代で賄っているとの事。

しかも、どうらや女がいるようだと・・・

 

Sが家を出た直後、旦那さんは交通事故に合い、足を大けがして、暫く入院したそうです。

うちが払った慰謝料(後ほど)は、その治療代でほとんどが消えたと聞きました。

 

一回だけその旦那さんと、電話で話した事がありますが、

(裏切られた。家だけ残って辛い)と、ぶち切れながら言っていました。

そりゃそうでしょ。

 

夫と同じ少年野球チームだったお父さんから聞いた話しだと

Sは男なら年齢問わず愛想を振りまき、尻尾を振って付いて行ってしまうんだそう。

(これは夫も言っていました)

娘も心ここにあらずの母では寂しいのでしょう、母親そっくりになってしまい、

(私を見て、私だけをかまって)のカマッテチャンで、明らかに異常だと仰っていました。

 

野球の練習では親も集まるのですが、Sはなりふり構わず夫にベタベタ

そのチーム内では皆知っていたようです。

それで、他の人まで感化されて、おかしなムードになり、ここは色恋ありチーム??

だからフェイスブックは大盛り上がり。

 

情報をくれたお父さんは

男気とユーモアのある、筋の通った男性です。

その方はSの事を

(僕の一番嫌いなタイプ。はっきり言って気持ち悪い)

(僕にもすり寄ってきたけど、お断り!)と仰っていました。

 

うちの夫は、こんなのがタイプなんですね・・・

 

今でも夫は

(変な噂が良く立つけど、あの人は誤解されやすいんだ。本当は一途で一生懸命で頑張り屋なのに、周りは分かってない)

と言っております。

 

 

 

 

 

介護も医療も愛想も

DenchDaysは、Benとの出会いを一から説明するには省略出来ない歴史があるので、忘れない内にそれを記録しておきたくて書き始めた、要するにだらだら長いなれそめです(笑)
暇潰しになれば幸いです\(^o^)/
プランティングの仕事が終わってから、まともな仕事が回ってきませんでした。
仕事があるならここに残る。

ないなら早くこの町を出て仕事を探す。

ファームにセカンドビザを取りに来たのに、仕事がなければ日数も増えない。

私のビザの期限は着々と迫っていました。

どうせみんなだって目的を達すればファームを出るわけで。

ずっと一緒にいるなんて無理だし。

でもまだ離れたくないからここを出たくないよー(;_;)

メルボルンから帰って来てからは、そんな優柔不断な2週間を過ごしました。

私の誕生日が近付いていて。
結局もらえそうだった仕事は不作の影響でもらえず、誕生日が終わったらここを出ようと話していました。

誕生日だけはDENCHで過ごしたかった。

ただのわがまま。

全てのわがままに付き合ってくれためぐ。
何度思い出しても申し訳なくて泣きそうです。
でもそんな優しさが本当に嬉しかったし、心を温めてくれました(;_;)

こんな優しさが世の中にあるんだと、めぐが一番私に教えてくれました。
彼女はきっと、こんなおバカなくそビッチもいるんだと学んだことでしょう←

その2週間の間に、おばさん(姐さん)は出ていきました。
その間姐さんの誕生日パーティーなるものがありまして、ホステルの人を集めてパーティーが開かれたんですけど、ほとんどDENCHだけで話してて、しかも話題が私の誕生日に何するかって話で持ちきりで嬉しかったですw←性悪ここにも出る
“何したい!?”

“どこ行きたい?!”

“何食べたい?”

“何が欲しい?!”
“何でも言えよ誕生日なんだから!!!”
自分の誕生日を、そんな風に大げさに扱ってもらえたのもなんだか初めてで、私は愛しいあなたたちと一緒に過ごせたらもう何もいらないよー(;_;)

と心から思いました。

誕生日当日が土曜日だったので、当然メルボルンに帰ってくるだろうと思っているきーさんへの言い訳ばかりを考えていました。

DENCHが好きで、Benが好き。

何の迷いもないこの純粋な気持ちが、何もかも幻なんだと思うと自分は一体何をしているのだろうと自己嫌悪で、ますますお酒に頼る日々。

この頃は毎日酔うまで飲まずにはいられなくて、安物の箱ワインを次々と空けていて、今思うとドン引き←
全部自分が悪いし、きーさんと別れればいいのに別れたくなくて。

だってそっちをキープしておかないと、DENCHは今だけのものだから…

ずるくて卑怯で、でもBenは相変わらず優しくて。

何も聞かなかったし求めなかったし、でもやっぱり私のことを好きでいてくれてることは態度で示してくれていて。

移動遊園地が来て、DENCHで行った時も、手を繋いでくれた。

今までホステル内もしくは近くのスーパーが行動範囲の全てだったので(笑)

みんなで初めてのおでかけで、しかもBenが自分の手を取ってくれて。
この恋を、一夏の恋にしてしまうのもったいなすぎるよー(;_;)

Benと付き合えたらいいのにー(;_;)
とか思いながら。

いい加減みんなに愛想尽かされるんじゃないかって不安にもなりながら。

やけどみんな変わらず。

Don't worry we love you.

ってGavinが大真面目に言ってくれるから、余計に苦しくなった。

嬉しくて、感じたことのない幸せで。
毎日感情と向き合うの大変でした…自業自得ですが。

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