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いつもブログを読んでいただきありがとうございます
 

今回も前回の続きで息子が亡くなった後の話になります。
ご了承いただいた上で読んでいただければと思います。

息子とのお別れまでをブログに書いたら、息子の思い出し日記は終了です。
そうしたら、ブログカテゴリも妊娠記録からベビ待ちにうつそうかなと思っています
        
 

6月13日（火）
 

朝、息子の顔と唇に保湿のためのオリーブオイルとワセリンを塗ってあげました。
皮膚の柔らかさはまだあるものの、弾力はだんだんなくなっていて、ほっぺを触りながら、あとどのくらい一緒に過ごせるんだろう…とぼんやりと考えていました。
 

元々、帝王切開の私は術後7日目である6月15日（木）に退院予定でした。
しかし、その日に退院すると、次の日の金曜日が友引であるためお葬式も火葬もできない状態でした

そうなると、退院した木曜日に全て終わらせるか、土曜日まで持ち越すか、どちらかになってしまいます。
しかし、土曜日まで持ち越すと息子が亡くなってから1週間も経ってしまうことになります…

一番よい方法は、一日早めた明日、水曜日に退院させてもらって、一晩自宅で過ごした後、木曜日にお別れするというスケジュールでした。
 
そのためには、延長になってしまった抗生剤の点滴が終わることが必要不可欠でした。
この日の朝の採血結果で、異状がありませんように…と願うばかりでした
 

この日、手術後2回目のシャワーに入りました。
昨日はまだ張って大きかったおっぱいはすっかり元の大きさに戻っていました…
傷の経過は順調で、問題なくシャワーを浴びることができました。
 
そうこうしているうちに、地元に戻っていたアキオくんから連絡がありました。

なんと、地元の葬儀屋さんで息子のお葬式をやってもらえるとのこと
息子用の小さいお棺やお花なども全て用意してもらえるとのことで、一安心でした

また、地元の火葬場でも、火力を調整することできちんと息子の骨が残るように調整してもらえるとのことで、昨日心配していたことが解消されました。
 

これで息子とのお別れの準備も無事に整いました。
あとは私の退院日が決まるだけですが、この日はなかなか先生が回診に来てくれなくてモヤモヤしていました。
 
そんな中、点滴を持ってきてくれた助産師さんが
「アキラさん、今日で点滴終わりみたいですよ。良かったですね～」と
「…それって、明日退院できるってことなんでしょうか？」
と聞いたのですが、助産師さんはそこまで把握しておらず、結局、先生が来てくれるのを待ちました
 

その後来てくれた先生に聞いてみると、今朝の採血結果に問題はなく、確かに点滴は今日で終わるとのこと
明日の診察の結果が問題なければそのまま退院できるとのことでした。

突然明日の退院が決まり、忙しくなったなーと思いましたが、私の希望通り息子とのお別れの日を迎えることができそうで安心しました。
 
 

その後、地元で一通りの用事を済ませてくれたアキオくんがまた病院に来てくれました。
息子の死亡届を出し、息子のお葬式の相談をしてもらう…そんな辛いことをお願いして申し訳なかったです
 
 
看護課長さんが、退院のお祝いプレゼントの用紙を持ってきてくれました。
赤ちゃん用の洋服か食器を選べるとのことでした。
亡くなってしまった息子にもプレゼントがもらえることはとても嬉しく思いました
 
 

この日が、病院で過ごす最後の夜となりました。
私の病院は、退院日前日に「お祝い膳」という豪華な料理が出ます。
しかし、私は急きょ退院が１日早まったわけですし、息子も亡くなっていてお祝い…という感じではありません。
出産前は楽しみにしていたお祝い膳ですが、私は出してもらえないかなーと思っていました。
 
だけど！夜ご飯の時間になって、私にもお祝い膳が運ばれてきました
すごく豪華でしたしすごいボリュームでした…
２か月半ぶりにこんなに豪華な食事を食べることができました
出産前から、
「お祝い膳はすごいボリュームなので、家族に来てもらったほうがいいですよ～」
と言われていたのですが、確かにアキオくんがいてくれて良かったです…
授乳でお腹がすいているお母さんだって、この量は食べきれないと思います
 

 
２か月半入院していた私の荷物、そしてアキオくんがたくさん持ち込んでくれた息子の荷物で病室は物だらけになっていました。
明日の退院が急きょ決まったので、アキオくんには今日持って帰れるものをひとしきり持って帰ってもらいましたが、かなり大変そうでした
 
 
夜、助産師さんが今度こそ最後の点滴を持ってきてくれました。
2か月半ずーっと刺しっぱなしの点滴でしたが、これでようやく終わる…と思うと嬉しかったです

出産前は、いい血管がいっぱいあるねーと言われていて、刺す血管には困らなかった私でした。
しかし、出産後、特に息子が亡くなったあとは、途端にダメになってしまったのか、何回も刺しなおしが必要になり、うまく入った針も1日もたずダメになったり…と点滴が本当に辛かったです

息子のために冷やされた部屋で血管が収縮しているのが原因じゃないかと言われましたが、出産後のストレスもあったのかなーと思います。
まだ、私の腕には点滴跡が残っています。
いつか綺麗になるのかなぁ…
 

「明日はお父さんと一緒に、3人でおうちに帰れるよ。楽しみだね～」
と息子に語りかけながら最後の夜を過ごしました。