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食の都と呼ばれる山形県庄内地方。

そのど真ん中にある鶴岡市の駅前にできた

つるおか食文化市場『FOODEVER（フーデェヴァー）』

のワクワク感は、前回書いたが、

今回は、その中にある『魚バル』について。

 

『FOODEVER』には『魚バル』『肉バル』があり、

その名の通り、地元のうまい魚と肉を

最高に美味しい形で食べることができる。

 

 

中でも、今や日本だけでなく世界でも有名な

地元鶴岡のイタリアンレストラン

『アルケッチァーノ』の奥田シェフが腕を振るう

『魚バル』の『il fri sio』は、驚きの美味さだ。

 

『il fri sio（イル・フリージオ）』なんていかにもの名前だが

ここ、イタリアン料理だけでは在りませぬ。

なんと、寿司が堪能できる店。

奥田シェフ自らも握るのである。

 

奥田大将自らネタをさばいている。

 

カウンターだけなので、席は6~7席のみ。

あとは外のフードコードで食べる形式だ。

今回は、寿司屋の大将・奥田政行を目の前で見たかったので

みんなでカウンターに陣取った。

 

まずは、お茶じゃなくてワインを注文。

そうそう、お寿司にワインは最高ですからね。

ネタはもうお任せだ。

美味しい魚、どんどん握ってください！

 

 

びっくりするほどシンプルな握りが目の前に登場！

これを、醤油をつけずに一口で頬張る。

うわあ！　何この美味しさ！

魚本来の美味さが口いっぱいに拡がり

その向こうに、かすかにフルーティな香りと

バランスのいい塩味。

 

実はこの奥田流の握りは、

それぞれの魚に合ったオイルを塗り、

これまた、相性のいい塩を振ったものなのだ。

 

だから店名が「イル・フリージオ（振り塩）

 

カウンターに醤油はない。

甘みを引き出すオイルと、そこに添えられた

ハーブや、フルーツや、ナッツなどの風味と

醤油のように主張しすぎない、まろやかな塩。

それだけで、ネタの旨みを最高に引き出している。

シャリには何気なく柚子が混ぜてあった。

 

画材屋さんにあるパレットがオイルの皿に。

 

握った寿司ネタの上に刷毛で様々なオイルを塗り

その上から、やさしく塩を振る。

 

 

カウンターの横の壁面には、

いろいろな種類のオリーブオイルを始めとした

珍しいフレーバーオイルがたくさん並んでいた。

 

 

ブリのようなくせの強い魚には金ゴマオイル。

これまた絶品で、臭みが苦手な人でも

これなら絶対に食べられると思う。

写真では、そこまで伝わらないのが本当に残念！

 

 

当然わさびも入っていないので、

わさびが欲しいなと思えば、

ワサビ風味のオイルを塗った一品が登場。

アーモンド風味、ベリーの香り、ポルチーニ茸など

「あれ？これ何だっけ？」

と名脇役のオイルのフレーバーを当てるのも楽しい。

 

▲ポルチーニ茸のオイル

▲ラー油にピーマンの香りがほんのり

 

一品一品が美味しく、次が楽しみで

いくらでも行けてしまう恐ろしさ。（！？）

 

途中から奥田シェフも「らしさ」を発揮して

見た目も斬新な握りが出てきた。

 

▲片面は生のまま、片面を炙った寿司。

▲フカヒレをシャリにかぶせてあります。

 

生のフカヒレなんて初体験。

歯ごたえがあって美味しかった。

 

どのネタも最高に美味しくて

「うわっ、美味しいこれ！」

を何度も繰り返しながら、5人で食べまくったので、

ついに寿司飯が無くなり、やっと打ち止め。

 

 

たぶん、普段の倍の量は食べたと思う。

美味しいものは、いくらでも入ってしまうらしい。

ご馳走様でした！

 

この奥田流の握り寿司、

今は『FOODEVER』でしか味わえないが

たぶん、世界中に広がっていくんじゃないだろうか。

ワインにぴったりだし。

 

秋になったら、また旬の魚を味わいに

世界でここだけの寿司を食べに来よう！

 

 

 

 

 

 

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